
子供さん用の花束、子供さんらしい花束、子供さんが喜ぶ花束の買い方、選び方の情報をまとめました。(管理人は花屋時代にリアルな子供さんたちの反応を山ほど見ています)
子供用花束と大人用花束の違い、などという章タイトルにしてしまいましたが、子供用の花束と大人用の花束は別物ではありません。「子供さんの発表会に最適」と書いて売っている花束も、多くはそのまま大人相手に渡せます。大人用の花束を、子供さんに渡すのも同様です。
子供さん用の花束に、特にタブーはありません。なので、大人の花束を選ぶときと同じように、予算に合わせて好きな花を選べばそれで良いと言えば良いです。
しかし、「一般的に、子供さんのための花束の傾向はこうである」というものは、やはりあります。下に、それを挙げてみます。
子供は大人より小さいので、花束も小さめに作ることが多いです。
小さめにしなければならない、のではなく、一般的には小さめに作ります、ということです。ちっちゃい子供さんが、大きい花束を「持ててないじゃん」みたいに持っているのも実は可愛いので、そっちの方が良い人は大きく作ってあげてください。でも、世間一般に合わせたい人は、「小さめ」でいいです。
小さめというのは、どの方向に小さいのかというと、長さを小さくする=丈を短くするのが、子供さん用花束ではとてもよくあるスタイルです。丈を詰めた花束を、小さい子供ちゃんがちんまり持っていると、非常に可愛いです。ブーケタイプにすると、更に可愛さが強調されます。
今まで私が見たところでは、ブーケタイプにすることを嫌がった子供さんはいません。嬉々として持ってくれることの方が圧倒的に多いです。(ブーケタイプについては、下に一項設けました)
花の本数少な目、という意味の「小さめ」も、よくある子供さんの花束の特徴です。子供用花束で、「メインの花は1本」という作り方は、珍しくありません。大きい花束は、大人になってからもらえば良いんです。薔薇1本、あるいはヒマワリ1本、ガーベラ1本などをメインにし、それにちょっとした小花を合わせるだけでも、子供さんの花束なら十分です。

大人用花束と比べたら、一般的に子供用はお値段抑えめです。これは、花束に限らず、服や、日用品や、道具類など、ほかのものでもだいたいそうだと思います。
具体的な値段は、使い道によるので言いにくのですが、安いものなら数百円でも良いです。花屋の肌感覚で言うと、数百円から、5,000円くらいの間で、子供用の花束ならだいたい収まるかなあ、という感触です。何となくの感じを下に書いてみますと、(地域によっても異なるのですが)
数百円……普通にある
1,000円台……結構ある
2,000円台……結構ある
3,000円台……3,000円台の中なら、「3,000円」がすごく多い。次いで多いのが「3,000円ちょっと」。「3,500円超え」は急に少なくなる
4,000円台……たまにある
5,000円台……たまにある
6,000円より上……滅多にない
↑このくらいになるでしょうか。

花屋の店頭に、上の画像のような小さいブーケが、あらかじめ作られて並んでいることがあります。
このようなミニブーケは、だいたいお安く、花少な目&小さめながら、楽しく可愛く作られていることが多いものです(豪華に見せる方向はまあ無理なので、可愛い方向になるのです)。
自分で選ぶ時間が無い場合、選ぶセンスをプロに任せたい場合、選ぶ手間を省きたい場合は、このような作り束が役に立ちます。セット売りの商品は、単品を合わせるよりもだいぶ抑えた値段設定になっているので、お買い得です。
ただ、既製品には愛を感じられない人にはおすすめしません。
花屋さんがあらかじめ作って売っている花束には、もっと大きいものもあります。

子供さん用花束は大きくてはダメだと言うことではないので、上の画像のような作り束も子供さん用として活用できます。
微妙なのは、この花束を「ちょっと短めに作りなおして欲しい」というオーダーです。このオーダーには、応じてくれる店と、そうでない店があると思われます。お買い得品なので、応じてもらえなかったら、それまでと思ってください。
子供さん用花束、特に女の子用の花束として、ブーケタイプはとにかくハマります。
花屋に頼むときに、
「子供用の花束を、ブーケタイプで作って」
とオーダーすれば、一般的に喜ばれているかわいい形に作ってくれるでしょう。
ブーケを思い浮かべるときに、花嫁のブーケを想起する人が結構いて、下の画像のような大きさがブーケなのだと思い込んでいる人がいますが、

大きさは関係なく、丈が短めで、なるべく丸く作ると、ブーケタイプと言える形にできます。完全なる円形にしなくても、短くして、ラッピングを「開きめ」にすると、十分に「ブーケっぽく」なります。
ラッピングを「開きめ」にするとは、

↑例えばこういうことです。多くの花束は、下の図の①のように、一方向のラッピングが高くなって、「背景」ができます。

背景ができるということは、明確な「ここが正面です」という場所があるということです。しかし、日本で一般的に言うところのブーケは、どこからも見られるように作るもののことを言います
つまり、上の図の②のような形です。
花屋が売る花束としては、①のスタイルの方が主流です。なので、「ブーケタイプにして欲しい」という希望を明らかにしないと、①のスタイルの花束になることの方が多いです。
「これが子供用です」という花の種類も別にないのですが、子供用花束によく選ばれる花や、いかにも子供さん用の花束にしやすい花というものはいくつかあります。
絵にかいたような「お花型」の花、つまり、真ん中に丸いおしべのゾーンがあり、その外側に花びらがパカっと開くような花です。具体的に言うと、ガーベラや、マトリカリアや、ヒマワリなどです。こういうお花は、記号的にはっきりした「お花」なので、子供さんにも分かりやすいし、絵的にも子供さんに似合います。

花や実もの、あるいは葉っぱでもいいのですが、丸まっちくて可愛い系統の植物も、子供用花束によく使われます。丸っこくて可愛い人間が、丸っこくて可愛い花束を持っているとなおさら可愛いです。
具体的な花材名を挙げると、
クラスペディア、ピンポン菊、千日紅、グリーントリュフ、ポンポンダリア、一部のチューリップ、ラナンキュラス、アスター、ユーカリ、ニゲラの実、ミモザ、アロニア etc……
……というように、結構色々あります。

子供さん自身に楽しんでもらうことを考えるなら、見たときに子供さんが「お!」と思うような要素を持った植物を入れてみると良いです。
興味を引く植物とは、例えば、実のものや、自然には無い色の着色素材や、子供さんがあまり見たこと無いだろうと思われる「変わった」花や、質感が面白いもの、「これ、花なの?」と思うようなもの、等々す。
例えば、下記のようなものです。
モルセラ、ヒペリカム、アンスリウム、スモークツリー、穂のあるもの(例えば粟や麦)、えぼたの実、着色バラ(たとえばレインボー)
ほかにも色々あります。
管理人個人の感覚で、「子供さん用花束でよく選ばれている」と感じる花材を挙げてみます。(子供用に限らずどの世代にもよく選ばれる花も含みます)
ガーベラ、カーネーション,バラ、ヒペリカム、スプレーバラ,トルコキキョウ、チューリップ、カスミソウ、スイートピー,デルフィニウム,スプレーカーネーション、ヒマワリ、スプレー菊

これは、近年特に増えてきている感触があります。
「花以外のグッズや飾り」とは、例えばぬいぐるみとか、キャラクターの付いたピック、バルーンなどのような大きなデコレーショングッズなどです。つまり、子供さんの喜びそうな、花以外のアイテムを花束の中に入れるということです。
最近は、花束に入れるような小さなぬいぐるみを資材として持っている花屋が増えましたので、上記のようなグッズを入れてほしいとオーダーすれば入れてもらえることが増えましたが、必ずしも全部の花屋がそのオーダーに応えられるとは限りませんので、絶対に入れてほしいと思うなら、花束を作り始める前にオーダーしましょう。その時点で、「できません(=うちには資材がありません)」と言われたら、諦めるか、別の花屋に行ってみましょう。
あるか無いか分からないものをあてにするより、自分で持ち込む方が早いと思ったら、自分でデコグッズを花屋に持って行き、「これを入れてもらえませんか」と頼んでみましょう。余程おかしなものでなければ、応じてくれる花屋が多いです。(店の方針として受けないところもあります)ぬいぐるみなどは、花束に入れるための工夫(仕掛け)が要りますので、花束に仕立てるのに時間がかかったり、注文主さんの予想のとおりに出来上がらない可能性がありますが、棒のついたピックのようなものだと、簡単に花束に入れられ、注文主さんもあらかじめ出来上がりがイメージしやすいでしょう。デコレーションピックは100均で買えるものの中にも色々あり、例えば管理人は下の画像のようなピックを常備しています(100均製です)。

「花束の中にグッズを入れる」のとはちょっと違うのですが、手渡せるタイプの花ギフトに面白いグッズを導入している商品としては、「バルーンフラワー」というものがあります。これは、花専用のバルーンの中に花が入れ込んである、というものです。つまり、バルーンに入ったお花です。下の画像の例を見れば分かってもらえると思いますが、
↑とにかく見た目が楽しく、装飾性が高く、特別感があります。子供さんたちに喜んでもらえる花ギフトです。
管理人個人の考えとしては、「そのお子さんが好きな色合いの花束にするのが良いでしょう」と思いますが、好みの色が分からないこともあれば、子供さん自身が「好きな色なんか別に無い」と言う場合もあります。
そんなときに、いかにも子供さんらしい花束を作ろうと思うなら、2大スタンダードは、元気なイメージの色あいとパステル調の可愛らしい色あいです。

子供さんたちには、元気な色が似合います。特に、男の子や、活発な女の子にバッチリハマります。
元気な色合いとは、具体的に挙げると、黄色・オレンジ等の、明るい色や、いわゆるビタミンカラーと呼ばれる色。または、様々な濃いめの色合いなどです。
最も良くあるのが、オレンジと黄色の組み合わせです。そこに、濃い青のデルフィニウムなどを入れても良いです。

女の子用であれば、まず失敗しないと言っても過言ではないのが「パステル調」です。黄色でも、ピンクでも、緑でも、青でも、紫でも、優しく可愛らしく、あわーいトーンでまとめます。子供さんにも、大人にも、両方ウケが良いです。

一目で子供さんらしいラッピングペーパーは、キャラ付き(あんぱんまんや、キティちゃんなど)のものくらいですが、これは備えている花屋さんが限られますので、あまり使えない手です。
それ以外で子供らしく演出するには、子供らしい色合いの花束の項の考え方に準じてみるのが良いです。つまり、
元気な色合い、パステル調
などがふさわしいものとして挙げられます。
そのほかにも、柄付きで、しかもちょっと大き目の柄にすると、例えば大き目のチェックや、大き目のドットなどにすると、子供さん用らしい楽しさが出ることが多いです。

ここまで書いてきた項目をまとめると、要するに、子どもらしい可愛げがあるもの、または楽しさがあるものが子供さんの花束らしくて良い、ということになります。
可愛い要素・楽しい要素が感じられるなら、この記事で言及していない要素を持った花束でも子供さん用としてふさわしいでしょう。

上の項に、「可愛く、楽しい花束が子供用にふさわしい」との結論を書きましたが、実を言えば、大人っぽい花束、しかも、大人の目から見ると、「その年齢で、ちょっと過剰に大人っぽくはないか」と思うようなアダルティテイストの花束を好む子供さんも、一定数存在します。おそらく、大人が思う以上の割合で存在しているのです。
大人っぽいものへのあこがれの気持ちなのだと思いますが、子供さんが本当に「やけに大人っぽい花束」を欲しがったら、その気持ちを叶えてあげたら良いのではないかと、花屋サイドからは思います。
大人の側が、どうしても「もっと可愛いほうが良いんじゃないのか」と思ったら、一度花屋さんに相談したら良いでしょう。
その場合は、ストレートに、
「もう少し子供仕様にならないだろうか?」
との主旨を伝えるのが良いです。丈やリボンの調整で、可愛げをプラスすることは可能です。
子供さんに、
「本当は、もっと欲しい花束があったのに、大人が勝手に変えてしまった」
と思わせずに済むような妥協点を探してあげてください。