こちらの記事→自由研究の植物関連テーマ:工作系 で予告しておりました、管理人が10分もかけずにささっと作った写し絵の画像を公開してみます。
全然えらそうに公開できるようなものでもないし、むしろ恥ずかしいくらいのものです。
しかし、このサイトで何度も書いているように、管理人は不器用人間です。ほかの人は、もっともっときれいにできるはずです。実際に作ってみたら、私が謙遜などで言っているのではないことが分かるでしょう。
そんな作成画像でも良いと言う方は、どうぞ見て行ってください。
こちらの記事→自由研究の植物関連テーマ:工作系 でもざっと説明していますが、写し絵=フロッタージュとは、いわゆる「こすり出し」とも言われているものです。凹凸のある面の上に紙を置き、その紙を鉛筆・クレヨンなどでこすって、凹凸の模様を紙の上に浮かび上がらせる技法です。
葉っぱでこれをやると、うまくいけば葉脈をきれいに浮き上がらせることができます。
自由研究テーマにするなら、フロッタージュで描いた葉っぱを工作のデザインに活用するか、葉脈や葉のフチの形をうまく浮かび上がらせて観察し、植物分類の研究にするなどの方法があります。
葉っぱの写し絵を作るなら、まずこすり出す葉っぱが無いと話になりません。
そこで、我が家のベランダから、下のような葉っぱたちを取って来ました。(ここではフレッシュな葉っぱを選んでいますが、枯葉でも写し絵は作れます)
うちの狭いベランダからも、9種類の葉っぱが取れました。植物を育てている家なら、このくらい簡単に集まると思います。家の外に出れば、もっと多種類の葉っぱが集められます。
参考までに、画像の葉っぱの種類を書いておきますと、
①ノバラ ②センダン ③フサスグリ ④アイビー ⑤パンジー ⑥サンキライ ⑦クヌギ ⑧シンフォリカルポス ⑨ミズナラ
です。
また、画像の上に赤字で書いているように、集めるのは枯葉でも大丈夫です。枯葉の方が乾いているので、こすり出しの作業がやりやすいくらいかもしれません。
まずは一枚選んで写し絵にしてみよう、と思ったときに、私はなんとなくアイビーを選びました。理由は、
「丁寧に押し付けたら、ペッタンコになりやすいと思ったから」
です。
こちらの記事に、私は子供の頃に写し絵がガタガタになってしまってうまくできなかったと書きましたが、ガタガタになる原因は、葉っぱの厚みです。本当は立体のものを、無理やり平面に近づけようとするからガタガタするのであって、最初から平面に近いものを選べば大丈夫ということになります。
後で、平面にしにくい葉っぱの「ガタガタな写し絵の例」も出しますが、アイビーの写しは、とりあえずうまく出来ました(下の項で、画像を貼ります)。
アイビーは黒鉛筆でやってみました。
葉っぱの上に紙を置き、なるべくたいらになるように押し付けて、鉛筆で輪郭や葉脈の部分を丁寧にこすります。
家にあったものだけでやりましたので、白い紙はコピー用紙、鉛筆は普通のHBです。やわらかい4Bの鉛筆など使うと、感じが変わるかもしれません。HBよりも硬い鉛筆は、私は試していないので、うまくできるかどうかわかりません。
アイビーの葉っぱの黒鉛筆による写し絵は、このようになりました。
↓ ↓ ↓
モノクロ映画のような渋い絵になりました。
パンジーの葉っぱも黒鉛筆でやってみることにしました。
↓こんな風にできましたが……
でも、一部葉っぱがつぶれてしまっています。下の画像の、葉っぱの右側のところに、つぶれた跡がついてるのが分かるでしょうか。
夢中になってやっていると、このような「つぶれ跡」が多数発生すると思われます。そうすると、何か敷いておかないと、下の面になるところが汚れます。植物の色というのは、付いてしまうと落ち難いことが多いので、白いテーブルかけなどを汚さないようにご注意を。
黒鉛筆ばかりでは渋すぎるので、色鉛筆でもやってみます。そもそも、色のあるものでやるほうが、葉っぱの写し絵の王道なのです。
センダンをオレンジで、
ノバラを水色で、
クヌギを青で、
サンキライを緑で。
今回私がやってみた写し絵の中でも、失敗してガタガタになってしまったものはありました。やはり、立体感があり、葉や葉の筋に厚みがあって固いものは、どうしても平らにできない部分が浮いてしまうためにそうなるのです。
たとえば、フサスグリの葉は、真ん中も輪郭も浮いている部分が出来てしまいました。
ミズナラは、真ん中に一本通る主脈が、2本になってしまいました。
これは、葉っぱが反っていて、それを紙に平らに押し付けられなかったためにこうなってしまいました。つまり、こすっているうちに、どこかで葉っぱがズレてしまった結果です。
このように、写し絵自体はとても簡単で、誰にでもできるものです。
自由研究のために写し絵をしてみようと思っている人は、写し取った絵をどうやってを自由研究に仕立てるかが、個性の見せ所になります。
今回、私は30数年ぶりくらいに写し絵をやってみましたが、いたずらでやってみる程度だと、結構面白かったです。葉っぱのふちはこんな形をしているんだなという発見があったりしました。
ホントは、こういう「行為したことによる発見」が一つでもあったら、自由研究は大成功なんだと思います。でも、嫌々やらされると、こういう発見も何も無いですよね……。
できれば、嫌々ではなく、楽しんで写し絵をしてみてください。この記事の画像よりも、もっときれいにできるはずです。