「あわじ結び風」

私が勝手に「あわじ結び風」または「偽あわじ」などと言っているものです。
要するに、「いわゆるあわじ結びに一見似てるけど、よく見たら明らかに違うもの」なので、そう呼び始めました。

なぜ、「あわじ結びではないもの」を結ぶのかと言うと、そのほうが、私のような不器用者には早くできるからです。もともと、花にちょっと添えるだけの水引を作るのが目的なので、「正式なあわじ結び」である必要は、私にはありません。よって、このような、とても適当な「あわじ結び風」が生まれました。

↑水引に三つわっかがあると、それらしい雰囲気が作れます。逆に言うと、「三つの輪があれば、正式な結び方じゃなくてもツカエル」のです。

作り方ですが、そもそも正式な結び方ではないので、ごくざっと説明します。
まず、わっかを一つ作ります。

続いて、二つ目のわっかを作ります。

さらに、三つ目のわっかを作ります。

わっかを作った順番の番号をふってみると、下のようになります。

この結び方は、適当に端からわっかを作っていっただけのもので、本物のあわじ結びのような、わっか同士がきっちりと組み合って一体化しているものではありません。
私の「あわじ結び風」は、組み合うことなく「ただ三つの輪があるだけ」で、それぞれのわっかが浮いています。でも、花に入れ込んでしまうと、固定されて、「浮いてる」ようには見えなくなるので、この程度でもまあ大丈夫なのです。

最後に、ワイヤーをかけて出来上がり。

「あわじ結び風」＋シール

シールをプラスする方法は、色々な形の水引に使えます。下の画像では、「賀正」と書いたシールを貼り付けることで、お正月の演出にしつつ、ワイヤー隠しにもしています。

シールの粘着力だけでは弱いことが多いので、接着剤でしっかり付ける方が安全です。このように、シールを貼ることが分かっていると、ワイヤーをかけるときに、とても気軽に作業できます（不細工なかけかたをしても隠せるので）。
上の画像のシールは、「賀正」という文字のために、使い道が限定されます。もっと、不特定なイベントで使えるようなシールだと、使いまわしやすいです。

穂つきの「あわじ結び風」

「あわじ結び風」の上に穂が出ているように作りました。

「あわじ結び風」の結び目の後ろに、好みの長さに切った水引を入れて一緒に結んでしまえば出来上がり。最初から穂つきで作ることもあるし、「あわじ結び風」を作ってしまってから、「もう少し高さが欲しい」と思って穂だけ後から付け足すこともあります。