生けた花に水引を添えようというとき、
「どんな風に添えたら良いのかわからない」
「結び方がわからない」
「結ぶルールがわからない」
などのお悩みにこたえる記事です。
生け花の世界で、水引が最も多く使われるのは、やはりお正月花です。しかし、お正月以外の時期でも、生け花作品に水引が使われることは珍しくはありません。
つまり、生け花の世界では、あまり水引を「儀式的な飾り紐」とは捉えず、「きれいな色の長い紐状素材」と捉えて、作品に持ち込んでいることが多いのです。
要するに、花の世界では、「水引の使い方がヘタだ」とか、「美しくない」と言われることはあっても、「結び方が間違っている」「正式なものと違う」と言われる筋合いなどは無い、ということです。
つまり、どんな結び方・使い方をしたっていいのであり、何百通りもの使い方があっていいということです。
この記事で、何百もの例を挙げることは出来ませんので、管理人が、たまたまデジカメで記録していた「使い方の例」を、わずかながらお眼にかけようと思います。
※アレンジメントやお正月リースのワンポイントに使う水引は、こちらの記事で紹介しています→不器用でも簡単にできる水引の結び方
※水引の買い方、種類などは、こちらの記事で紹介しています→花作品に使う水引について
物事は、簡単に済む方が楽で良いです。特に、管理人は手先が不器用な人間なので、「簡単に済む」ことばかり考え出します。
水引を、「結ぼう」と思った場合、どんな不器用な人にもできるのは、一重結びです。一重結びは、日常の中で誰でも自然にやっている結び方です。
下は、ただの一重結びにした水引を、ちょっと動きが出るように掛けてみただけのお正月花です。
掛け方は、そのときの気分や、枝との兼ね合いとかで、「なんとなく、掛けやすいように掛ける」でいいです。
水引が有るのと無いのでは、仕上がりの印象はかなり変わります。
当サイトで、すでにアップしている記事の中にも、一重結びの例はいくつかあります。
例えば、下の画像がその一つです。
これもただの一重結びです。簡単すぎて「作り方」というほどでもないのですが、こちらのページ→実例:10分くらいで生けられる正月花(3) で紹介しています(ページの下の方です)。
水引を、ただ輪ゴムでまとめただけで、パッと広げて使うことができます。
長さ、本数を変えると、かなり感じを変えて使えます。長さ10cmくらいで作れば、小さめのアレンジに入れ込むこともできます。
いけばなにも、アレンジメントにも使え、見た目の派手さや明るさが足りないと思ったときに、一つ作って入れるだけで作品の顔が変わります。
たとえば、上の画像にもう少し水引を増やして大きくし、扇のように広げて使ったのが下の画像です。
簡単なのに「なんとなく正式におごそか風に見える」のが、きれいに丸く作った水引の輪っかです。
これを、花を生ける時に、好きなところに入れます。
ど真ん中に入れてもいいし、
横にはみ出すように入れてもいいです。
ここに貼った画像はただの例です。実物をあわせてみて、好きなところに入れるのが一番良いです。