こちらの記事→自由研究の植物系工作ネタ で予告しておりました、管理人の押し花作成方法の紹介記事です。
タイトルにもあるとおり、管理人の押し花の作り方は、すごくいい加減でテキトーで荒々しいです。きれいで丁寧な押し花作成指南サイト様と比べると、落差が激しすぎると思います。
しかも、30年ほども前に経験した押し花作成の記憶だけを資料にして書いていますので、実作の画像というものがありません。
しかし、不器用人間、テキトー人間、自由研究なんか大嫌い人間の皆様には、「これでもできるのか」という安心を与えられるかと思います。
押し花アーティストでもなく、植物学者でもなく、そんなに高くを望んでもいない。ただ簡単に押し花を作りたいだけなんだ、という皆さんにささげます。
※私のやりかたをまねされる方は、自己責任でお願いします!
植物の採集は、できる限り手近で済ませます。家の中ですべてが済むなら、それが一番です。
屋内にだって、鉢ものの一つくらいあるかもしれませんし、偶然一輪挿しに切花が入っているかもしれません。庭やベランダに出たら、もっと可能性が高まります。
タイミング的に花が咲いていなければ、葉っぱだけ採集して、押し葉にします。そうやって、植物の種類と数をかせぎます。
ガーデニング好きさんの家なら、自分の家の領域内で、必要な押し花材料の調達くらいできてしまうかもしれません。
どうしても家で調達できるもので足りなければ、外に出て探します。
近所の駐車場、公園、空き地などの、採集してよさそうなところから取っていきます。なるべく、派手めの色味があると、出来上がりのアクセントになって良いのですが、白っぽいものばかりになったとしても、まあ細かいことは言わずに「それでよし」とします。
植物を集めるときに、一目で「これは押し花にするのは難しい」と思う花は避けますが、それでも、やってみたら意外に大丈夫なことがあるので、植物のセレクトはそんなに難しいことは考えません。やってみてダメだったら捨てよう、くらいの気持ちで集めます。
植物を採集するときには、こっちの都合の良いところで切ります。花の部分だけ欲しければ、そこだけ切ります。
私は根っこなど、絶対に採集しません。面倒くさいし、汚れの元です。
切って来た植物を、捨てることが分かっている本や雑誌にはさんで押します。一般的な「押し花の作り方」だと、「薄紙にはさんで、新聞紙や板で重石をする」ということになるのだと思いますが、私は薄紙に挟んだことなど一度も無いです。
薄紙を挟まないと紙の印字が花に付いてしまうとか、直接花に触れる紙を、新聞紙よりも柔らかなものにしてダメージを無くすような意味で使われているのか?と思いますが、私は植物をダイレクトにはさんで花の側がダメになったことは一度も無いです。
反対に、本の側に植物の跡が付いてしまったことは何度もあります。しかし、ちゃんとした「書籍」にははさまず、わりと近い未来に処分することが決まっている雑誌などにはさんでいたので、本がいくら汚れようが何も気にしませんでした。
植物は、できるだけ取ってきた姿のままはさんで押しをします。
花や葉っぱに折り目が付かないようにはさみ、すべてのパーツが重ならないように広げてはさむことが出来れば最高です。
はさむときに、あまりにも厚みがあって、「これは無理があるなあ」と思ったら、あきらめるか無理やりはさんでみるかは、そのときの気分しだいです。あきらめるのが惜しいと思える植物だったら、「絶対ダメだな」と思ってもはさんで押してみます。うまくいかなかったら、捨てればいいので、とりあえずダメ元でやってみるわけです。
また、花弁をはずすなどすれば簡単に押せると思ったら、一手間かけて分解してみることもあります。
押し花は、早いものだと2日もすると、完全に水分が抜けて平べったくなります。
しかし、どの花が早く乾くかなど、あまりよく分からないので、10日~2週間くらい、忘れ果てるくらいな感じで放っておきましょう。(本当に忘れてしまい、後から「あの花どこに挟んだのかなあ」と思い出すことがあります)
10日以上たって、はさんだ植物をチェックしてみて、出来上がったものから回収します。チェックして、まだ出来ていないと思ったら、再度押しをしなおします。
乾かした押し花を回収したときに、あまりにも色が悪いとか、異臭がするとか、そのほか「これはなんだか嫌だ」と思う要因があるものは、捨てるかどうかを仕分けする判定を行います。判定の基準は、「自分がどう思うか」でOK。
出来上がった押し花で、押し花絵などの工作ものを作るときには、「押し花を何かに貼り付ける」という作業が多いです。このときに使用する接着剤は、木工用ボンドで十分。押し花専用の接着剤もあり、そのほうがやりやすいのかもしれませんが、家に木工用ボンドがある場合は、それを使えばいいと思います。
押し花に接着剤をつけるときの極意は、「とにかく、少なめに使え!」です。ほんのチョボチョボで、ものすごいけちな人みたいな貼り方をしましょう。ボンドが多すぎると、汚い仕上がりの要因になります。
紙に貼り付けて、植物のデータを書き込めば、たとえ根付きの植物でなくても、標本風な体裁になります。
標本を紙に留めつけるには、正しくは紙テープを使うということですが、そこまで本格的でなくても良いなら、セロハンテープでかまいません。
セロハンテープで留めるときの余計な小技としては、テープのギザギザの切り口を切り落としてまっすぐにし、テープの幅を半分にカットすると、なんとなく「普通のセロハンテープ」ではない「標本用」な雰囲気に仕上がります。
本物の研究者が標本にセロテープを使わないのは、セロテープが経年で劣化変色し、標本をいためるからという理由があります。夏休みの自由研究のように、「学校に提出したら、二度と見ない」「何年も保存しようとは思っていない」という場合には、セロテープを使うことをためらう理由はあまり無いのです。
それでも紙テープの方が格好がつくのでセロテープでは嫌だとなったら、私なら今はこれを使うでしょう。
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↑これは、白いマスキングテープです。いわゆる「白マステ」と呼ばれているもので、素材は紙です。私の持っているものは、100均製です。
文房具屋にもあるのかもしれませんが、私の白マステは、文具としてではなく、窓のサッシやキッチンのタイル目地に、汚れ予防用に貼るテープとして売っていたものです。これが家にあれば、標本用に使ってみたら良いのではないでしょうか。「白い紙テープで貼る」という、正統派の標本の作り方ができます。