宴会場で、飲み物の持ち込みがOKなところがあるように、結婚式場でブーケの持ち込みOKなところがあるように、花屋さんにもお客さんの持ち込みをOKしているところがあります。「OKしているところがある」というよりは、ほとんどの花屋さんは持ち込みOKなのです。
花屋さんに持ち込みOKなものは何か、反対に、持ち込むのがNGなものは何か、という情報をまとめました。
家にある花瓶を、そのままお店に持って行き、店頭でお花を買って「これに生けてください」というのは、ほぼOKです。技術料も、取らないお店が多いです。(高級店は、取るかもしれません)ただ、よほど手間のかかる生け方をオーダーしたりすると、断られたり、技術料を取られたりすることはあるでしょう。
フラワーアレンジの器(籠、カップetc)の持ち込みは、少々微妙です。なぜなら、一応、アレンジの容器も、花屋さんの「売り物」だからです。しかし、「アレンジの器で儲けよう」という花屋さんもあまりいませんので、「OK」と言われる可能性が高いですが、嫌な顔をされたくなければ、
「持込の器にアレンジを作ってもらうことはできますか?」
と、事前に聞いてみましょう。
花束やフラワーアレンジメントに小道具として添える小さなぬいぐるみやオーナメント類などの持ち込みも、OKの店舗がほとんどです。(一部の高級店は断るかもしれません。単刀直入に聞いてみるのが一番です)持ち込んだものは、どんな風に使いたいかを、はっきり申告してもらえた方が助かります。
また、リボンや、ラッピングペーパーの持ち込みも、同様にOKな店舗がほとんどです。
しかし、「ラッピング材を持ち込んだのだから、その分安くしろ」などの交渉には応じてもらえないでしょう。なぜなら、ほとんどの花屋さんは、ラッピングをサービスで行っています。元々、無料のものはお引きできません。また、ラッピング代が別になっている花屋さんも、手間賃として考えていることが多いので、交渉して無料にするのは難しいです。
どんな業種でもそうだと思いますが、こればかりは断られて当然です。
管理人は、花屋時代に、一度だけ「家で咲いたシンビジウムを主にした花束を作って欲しい」と言われて実物を持ち込まれ、請け負ったことがあります。
結果的には、喜んでいただけたので、まあ良かったのかなと思いますが、今でも「微妙な注文だったなあ」と思います。
結構立派な花束を作っても(花がたっぷり付いたシンビジウムが3本もあったので)、いただけるお代は僅かだったので、商売としては、いわゆる「合わない仕事」だったのだろうと思います。
一般的には、「どんなお花も持ち込みNG」と考えておくのが無難です。それを乗り越えられるほどに懇意にしている花屋さんなら、あるいは引き受けるかもしれません。もし、「我が家で咲かせた花」で商品を作ってほしいなら、あらかじめ聞いてみて、確認しましょう。
「このお客さんのオーダーは断れない」
と思ったら、受けてくれるかもしれませんし、花屋の考えによっては、
「全然嬉しくないけれど、1円でも売上げになるなら断りたくない」
というような理由で、意外にすんなり「OK」と言われる可能性もあります。各店舗で確認するのが良いでしょう。