日本で最も有名な花のお届けサービス、花キューピットのしくみを解説します。(公式サイトはこちら→花キューピット)
花キューピットは、
「身近の花屋さんから、遠方(含海外)に花を送る手配ができる」
というものです。(海外に送れる事実は、あまり認知度が無いようで、私は海外への発注は受けたためしがありません。海外へ花を贈るニーズ自体少ないのでしょうが、万が一その必要ができた場合、かなり簡単に、分かりやすく注文できますので、覚えておくと役立つこともあるかもしれません→参考:海外に花を送る方法)
そもそも、花キューピットとは、「日本中の花屋をネットワークでつなぎ、お花に輸送のリスクを負わせず、どこへでも新鮮な状態でお届けする」ことを目的としたものです。
このシステムは、現在ではほぼ日本全土をカバーできるほどの巨大ネットワークとなっています。
花キューピットという名称自体が、特に花に詳しくない人にもかなり浸透していて、明らかに利便性の高いサービスであることがうかがえます。
このシステムの基本構造を、東京に住む人が、大阪に花を贈ることを例に説明すると、下記のようになります。
ネットの注文も基本的には同じことで、花キューピット公式サイトまたは花キューピット加盟店のオンラインショップから申し込んだ注文が、届け先の近くの花屋に飛んで、お近くからのお届け、ということになります。
花キューピットで贈れるものは幅広く、花束・フラワーアレンジメント・鉢花はもちろん、葬儀の花輪や、開店祝いの段花も送れます。「これは贈れるのかな?」と思ったら、公式オンラインショップや加盟店で確認してみると良いです。
まずは、花屋に来たお客さんが、「お花を送ってください」と発注する一言から始まります。
花屋さんが遠方に花を送る方法は、大抵宅配便か花キューピットの二つになります。
上記の方法の二つとも可能なお店なら、「宅配便にしますか? 花キューピットにしますか?」と聞かれます。もしも、最初から絶対花キューピットにしたいと決めているのなら、お店の外から見えるところに、花キューピット加盟店のマークを掲示しているお店に行くのがよいです。
花キューピットマークとは、下の画像です(色は緑だけではありません)。
花キューピットマークは、上の画像の色合いだけではなく、様々な色の組み合わせがあり、文字のレイアウトも目的によって違ったりもするのですが、マークの絵柄自体は、必ず上と同じ頭がお花になっているキューピットです。
加盟店をネットで探すなら、「地名 花キューピット」で検索して探すのが早道です。たとえば、東京の花キューピット加盟店を探すなら、「東京 花キューピット」で検索してみましょう。
※花キューピット株式会社の公式サイトから、「全国の加盟店をくまなく検索」することはできません。「一部の加盟店」でいいなら、こちらのページで検索できます
(2024年現在)
3,000円(税別)以上の品物(海外なら6,000円)から注文を受け付けます。実際の金額は、「注文金額+税+手数料」になります。
※手数料については、下の項参照
※花キューピットは、送料はかかりません
(2024年現在)
上の項にも書いたように、花代のほかに手数料がかかります。手数料は商品によって異なり、最も低い手数料で660円です。この金額は、店頭で頼むときには必ず説明されますし、ネットショップでも必ず明記されています。
商品により、660円よりも高いことがありますが、今のところ、1,000円以内におさまっており、宅配で送って届けるタイプの贈り方にかかる「送料+箱代」よりも安く済みます。(送料+箱代でたいてい1,000円以上かかります)
海外お届けサービスの場合は、手数料は一律で税込み1650円(2024年現在)です。
当日中の配達に関しては、こちらに記事を独立させました→当日中など大急ぎで花ギフトをおくりたいときには
花束でも、アレンジでも共通して言えるのですが、ちょっとかわったスタイルの商品を作るときに、作り手のスキルの有無がはっきり現れることがあります。
私は以前、花キューピットのある商品をA店とB店とで見て、片方の店の商品のグレードが明らかに低いのに気づき、差の大きさに驚いたことがあります。
同じ花材を、同じ本数入れているので、作者の腕としか言いようがありませんでした。誰に頼むか分からない以上、このリスクを少しでも回避するためには、誰でも製作の場数を踏んでいるような、オーソドックスな商品を選ぶのが無難です。
花キューピットは、楽天市場やYahoo!ショッピングにも出店していますので、ポイントを使いたい or ポイントをゲットしたい場合は、そちらを利用すると良いです。
この考えの花屋さんは、結構います。
理由は、
「配達店になるのは問題ないが、他店の配達分を受注するのが不安(誠実な店・スキルの確かな店が配達してくれる確信が持てない)」
というものがほとんどです。要するに、他店に注文を送ったときに、その店が本当に良い商品を届けてくれるのかどうかわからないじゃないか、ということです。
管理人は実際に、花キューピットで地方のお店に依頼したところ、注文の内容と違うものが届いたらしく、しかも、それが発注者の耳に入ってしまい(母の日商品なのに、規定されているカーネーションが入っていなかったため、もらった方のお礼の電話で、注文主にわかってしまったらしい)「あなたのせいじゃないけど」と言う前置き付きのクレームを受けたことがあります。
目の前にある花を、信頼できる技術のある者から送るべきだ、との考えを持つお店とお客は、「花キューピットは使わない」と考えるのも、立派な見識です。