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ウエディングブーケによく使われる花と葉っぱ

ウエディングブーケによく使われる花材一覧

ウエディングブーケによく使われる花とグリーン(葉っぱ)をリストにしてみました。

管理人が「この花が多い」と体感している花を挙げます。基本的には、「多い」と感じている順になっています。
もちろん、下に挙げた花のほかにも、ウエディングブーケにふさわしい花はたくさんあります。ほんの参考程度に、あまりとらわれることなく見ていただくのが良いかと思います。

 

目次 ウエディングブーケによく使われる花材一覧

  1. ウエディングブーケによく使われる花・人気の花
  2. ウエディングブーケによく使われるグリーン(葉っぱ)

ウエディングブーケによく使われる花・人気の花

  1. バラスプレーバラ……圧倒的によく使われます。近年では、イングリッシュローズや、アンティークタッチなど、クラシカルな花形のバラが人気です
  2. アジサイ……近年、急激にウエディング需要が増えた気がします。華麗で個性的で、大型の切花アジサイが増えたからなのでしょうか
  3. トルコキキョウ……昔からよく使われましたが、最近いっそう多くなったと感じます。理由は、色が濃いもの、大型の八重咲きのものなど、高級感のあるトルコキキョウが増えたからかと思います
  4. カーネーションスプレーカーネーション……これも昔からよく使われていましたが、最近は、昔と違う意味で使われ始めたように思います。以前は、「まるいブーケにしやすい形」と、持ちが良いこと、流通が安定していること、大量に使っても値段が抑えやすいことなど、利便性のよさで選ばれていた面が大きかったのですが、近年は、個性的な色合いのカーネーションが増え、きっちりと「おしゃれ花材」として選ばれるようになってきたと感じます
  5. カラー……不動の人気で愛されています。カッコイイ系のブーケにお勧めです
  6. チューリップ……すごく一般的な花でありながら、決して「ダサい花」に転落しない優秀花材です。品種により、可愛くもかっこよくもなります
  7. ダリア……近年の大躍進花材です。特に、華麗で大型のものがウエディングにはよく使われますが、小型のポンポン咲きにも注目が集まってきました
  8. 大形ユリ(ダンブランシュ、カサブランカ、マルコポーロ、鉄砲すかしシベリアなど)……バブル時代であれば、バラに並ぶほどの人気がありました。しかし、時代が変わっても、愛されている花であること、大きさを出せる花材であることは変わりません。花の姿に品格があり、キリスト教で格の高い花でもあることから、ウエディングフラワーには昔も今も多用されます
  9. 胡蝶蘭……ザ・高級花として、結婚式だからこそ使いたいと望まれることが多いです。胡蝶蘭は白しかないと思われている方がたまにいますが、ピンク・グリーン・紫などもありますので、お色直しブーケにも使えます
  10. ラナンキュラス……最近、急激にウエディング需要が伸びてきた花の一つ。理由は、大型のもの、個性的な花形のもの、個性的な色合い・華麗な色合いのものが増えたためでしょう。今後、まだまだ伸びると思います
  11. デンファレ……一番よく見かけるのは、ピンク(紫味のあるピンク)なのですが、ウエディングでは白や薄ピンクの方が人気です。紫っぽいピンクのデンファレは、世に出回りすぎていて、ありがたみがなくなってしまったようです
  12. シンビジウム……以前に比べると、ウエディング使用は減っているような感触もあるのですが、蘭類は(シンビジウムは蘭です)、ハレの場にふさわしいので、ウエディングフラワーとして、一定の地位は保ち続けると思います
  13. スカビオーサ……スカビオーサは不思議な花です。特に高級花でもなく、切花人気は特に高いとも言えないのに(花好きさんには非常に愛されてるけど、世間的にはそれほどでもないです)、昔からウエディングブーケの人気素材の一角に必ず入ってきます。多分、ロマンチック系の見た目が、ウエディングにハマるのでしょうか? 一番よく出回るスカビオーサは薄紫の花ですが、濃いブラウンの花など使うと、「特別な日の花感」が高まって良いです
  14. ジャスミン……マダガスカルジャスミンの白い花を、白ブーケに使ったり、ハゴロモジャスミンの蔓状の茎で、流れ落ちるようなラインを作ったり、ウエディングブーケの見せ場に使える部分が多い花です
  15. ビバーナム……知名度は低いですが、実はウエディング誌に掲載されるブーケ写真の常連花材です
  16. スイートピー……これも不動の人気花材です。最近多用されるのは、枝スイートピーという丈の長いものです
  17. クレマチス、テッセン……季節的な理由で、5~6月くらいにしか使えませんが、6月の花嫁には大いにお勧めです。近年人気があるのは、ベルテッセンという、小さなベル型のテッセンです
  18. ガーベラ……多用な色があり、白ブーケにも、色ブーケにも、メイン花にもサブ花にも使いやすいです
  19. デルフィニウム……甘く優しい水色の花が、白いドレスによく似合います
  20. ケイトウ……ケイトウは、ウエディングフラワーとしては「上昇途中」な気がします。大型で、個性的な色のケイトウの存在が、やっと世の女性たちに認知されかかってきていて、これからもっと人気が上がると思います
  21. 芍薬……色の濃いものから、薄いものまであります。一つの花が大きいので、豪華さを演出できます
  22. 菊、スプレー菊……結婚式に使われる菊のほとんどは、かわいらしさや豪華さのある品種です。たとえば、大型で個性的な開き方をするものや、ぼかし模様のものや、和服の模様に描かれるような大きく開くものなどです。言うなれば、どこか漫画チックな見た目のものが多いです。スプレー菊・小菊も、糸咲きのものやポンポン咲きのものなどが選ばれることが多いです。最近は、ピンポン菊が、洋花と一緒にブーケに用いられるようになり、以前よりも菊のウエディング使用は増えていると感じます。また、和装でもブーケを持つ習慣が定着しはじめているため、ますます菊が多用されることが予想されます
  23. ブルースター……結婚式の定番花材です。が、以前ほどの「結婚式と言えばブルースター」の感は薄れてきました。しかし、青系の小花は結婚式に非常にマッチしますので、お勧めです
  24. コスモス……コスモスというと、一般的には白やピンクのコスモスを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、最近ウエディングでよく使われるのは、チョコレートコスモスという濃い茶色の品種です。カワイイ形の花なのに、印象的なチョコレート色をしているので、独特の雰囲気を演出できます
  25. アマリリス……大型で、純白・濃赤・ぼかし模様などの色があり、見た人に強い印象を残す花です。花の形もぐわっと花弁が反り返るタイプで、迫力系の花です
  26. アンスリウム……多様な色・大きさがあり、たとえば、大型の濃い茶色のアンスならカッコイイ系、小型の薄ピンクのアンスならかわいらしい系、冴えた緑のアンスならさわやか系など、色々なブーケに使えます
  27. ライラック……ライラックは、花嫁の側から提案されることが多いと感じています。その理由を突き止めていないのですが、どこか有名な結婚準備お役立ちサイトとか、ウエディング誌などで継続的におすすめされているのだろうか?と思っています
  28. バンダ……徐々に知名度を上げてきた欄の一種。まだまだこれから多用されていく花だと思うので、さらに需要が増えるように思います
  29. アスチルベ……サブ花に使用されます(メインで使っているのは見たこと無いです)。昔からウエディングに使われる花なのですが、私にはその理由が分かりません。水が下がりやすいのになんで?と思っています(個人的にはキライではないです。むしろ好き)
  30. スモークツリー……美しく、個性的で、季節感もあります。ほわほわの花は、「特別感」が大きく、思い出に残るブーケになると思います
  31. ニゲラ……ブルー、白、ピンクがありますが、結婚式にもっとも使われるのはブルーです。ガクも花弁も繊細で、ロマンチック系のブーケに似合います
  32. ヒペリカム……花ではなく、実のものです。赤とグリーンがあり、どちらもかわいらしいポイントとして使えます
  33. カトレア……とても「蘭らしい蘭」です。大型のものを使うと、高級感を演出できます
  34. マーガレット……ナチュラル系ブーケの花材としては、トップクラスの人気花です
  35. レースフラワー……ぱっと広がる細かい花なので、サブ花になります
  36. ヒマワリ……サマーウエディングに、特にお勧めです。一輪のインパクトが大きく、印象に残る花です
  37. ネリネ……色々な色がありますが、鮮やかな色が多いです。可愛くも、かっこよくも使えます
  38. 和のユリ……乙女ユリ、かのこユリ、笹ユリなどです。たおやかで、ロマンチックな見た目で、管理人が個人的に大プッシュしている花材です
  39. ヒヤシンス……可愛く、香りも良いです
  40. スズラン……ブルースターと並び、「結婚式と言えばコレ」と言われる花材です。西欧では、スズランのブーケが花嫁に幸せをもたらすと言われているそうです。また、出回り時期が6月頃なのも、ウエディングフラワー=スズランのイメージにつながっているようです
  41. ホワイトスター……ブルースターの白バージョンです。最近は、ホワイトスターの使用の方が増えてきている感触があるので、いつかブルースターを追い抜くかもしれません
  42. アルストロメリア……ウエディングブーケのアルストロメリアは、一般的なものより上のクラスの、たとえばリグツなどの高級種を使うことをお勧めします
  43. フランネルフラワー……白く、やわらかに優しい風情で、無垢な花嫁にふさわしいイメージです
  44. パンジー……パンジーは鉢ものが一般的ですが、実は切花パンジーも出回っています。茎の長いパンジーを使えば、大型のブーケにも使えます
  45. アネモネ……優しげな花です。中央の黒い部分が、人の視線をひきつけます
  46. マトリカリア……一重と八重がありますが、どちらも優しげで、可愛く、素朴にロマンチックです。マーガレットと並ぶ、ナチュラルブーケの人気花材です
  47. ユーチャリス……一昔前には、ウエディングフラワーでもっともっと人気があったのですが、出回り量が増えたらその人気も落ち着いてきました(滅多に見られなかった頃には、フラワーデザイナーたちにとっても憧れ花材でした)
  48. 水仙……ラッパ水洗か、八重のラッパ水仙などがウエディングにはよく使われます
  49. バーゼリア……個性派か、ナチュラル派のブーケによく使われます。バーゼリアは、クリスマスの定番花材なのですが、クリスマス時期のウエディングでなくても、面白い花材として使えます
  50. ワックスフラワー……特に、白のワックスフラワーが良く使われます

ウエディングブーケによく使われるグリーン(葉っぱ)

  1. アイビー……長い蔓になり、豪華に流れ落ちるようなスタイルのキャスケードブーケによく使われます
  2. リキュウソウ……ここ10年くらいで、急に人気のグリーンになったような気がします。やわらかく、優しく、遊びのある曲線で、オシャレなグリーンです
  3. スマイラックス……紐みたいになが~い蔓です(実際に、紐とか糸に誘引して生産します)。一昔前には、キャスケードブーケのグリーンは、スマイラックスとアスパラガスの二大勢力で独占していたのですが、最近はグリーンの花材も多様になってきて、「一番手」ではなくなったように思います(でも、相変わらずの人気グリーンです)
  4. ユーカリ……厳密に言うと「枝もの」です。個性的な葉の形で、ボリュームも出しやすいです
  5. レザーファン……すごく定番の「フラワーアレンジに使う葉もの」です
  6. ラムズイヤー……「人気がある」と言えるようになったのは、比較的最近のように思います。色も形も、優しげなグリーンです。子羊の耳みたいだから、「ラムズイヤー」です
  7. ゲイラックス……昔から、ウエディングの定番グリーンです
  8. ルスカス……丈夫で、はっきりした緑色で、使いやすいグリーンです。長尺のイタリアンルスカスなどは、キャスケードブーケにも使われます
  9. ダスティミラー……和名シロタエギクだと言えば、ガーデニング好きの方には「ああ、あれね」と分かってもらえるでしょう。葉も茎も白銀色をしていて、ホワイトブーケに溶け込むグリーンになります
  10. ナルコラン……昔から現在まで、変わらずにコンスタントに使われているグリーンです。このくらい定番になると、もはや「流行」とは関係ないのでしょう
  11. アスパラガス・プルモーサス……上に書いたスマイラックスと同様、枝垂れる蔓をキャスケードブーケにするとキマります
  12. ドラセナ……ドラセナには種類がたくさんあるので、本当はひとくくりにしてしまうのは乱暴かもしれません。ドラセナは、丈夫で、色も形も多様で、花屋としてはそろえやすい葉ものになります。近年華やかな席での使用が増えてきたと思うのは、ブラックリーフという種類です。真っ黒な葉っぱがスタイリッシュなブーケによくマッチします
  13. グリーンネックレス……切花よりも、鉢ものの方が一般的ですが、50~60cmほどの長さの蔓が、切花で流通しています。ながい蔓に、まるい玉がついていて、とてもかわいらしいです