いけばなの展覧会や、大型の店舗ディスプレイによく使われる「ぼく(流木や木の根)」については、こちらの記事で紹介しました。その記事の中で、流木・木の根を買えるお店をいくつか紹介しています。
現在、ぼくをもっとも気軽に買えるのは、ネットショップと言っても過言ではありません。そこで、この記事では、ぼくを販売しているネットショップを何店か紹介してみようと思います。あわせて、ぼくをネット買いするときの注意点なども紹介します。
※流木・木の根は、タダでゲットする方法もあります。こちらの記事でその方法のいくつかを紹介しています
ネットショップで、商品数と商品バリエーションが非常に多いのがこちら=阿波遊木 です。
阿波遊木には、小枝流木、大型流木、枝流木、根流木、変形流木、大型流木など、色々なタイプの流木があります。
流木販売店で、手のひらサイズのもののみの扱いが多い中、阿波遊木なら、一抱えもあるような大きさのものが、常時数十点見つけられます。
いけばな的にもっとも使えるのは、「流木根」「大型流木」「変形流木」のカテゴリでしょう。
注文するなら、値段と大きさを良く見て買いましょう。中には、「これはちょっと高いのでは……?」というものもあります。形のよさに夢中になりすぎて、値段を無視して注文してしまわないように注意しましょう。(それくらい、魅力があるショップなのです)
多少、大きさに対して高いかなと思われる品があったとしても、トータルで、この厚みのある商品群はすばらしいです。自分のニーズに合うものを探すだけでなく、商品画像から作品を発想するのも良いと思います。
楽天市場で、「流木」と検索してみるとこうなります→楽天市場の「流木」
検索結果には、色々なものがヒットしていると思いますが、特に目に付くのはこのショップです→charm
charmには、流木の扱いが、常時150点くらいはあります。メインが小型流木なので、いけばな使用するには少しもの足りないことが多いかもしれませんが、目的によっては便利に使えることもあります。
ただし、このショップは形状お任せの注文になります。この値段で、このくらいのサイズ、というだけの情報で申し込むことになります。
安くて小型の流木を、形にこだわらず大量に欲しい、というような場合に、一番使えるショップになるかと思います。
楽天市場の流木商品は、アクアリウム用品のカテゴリ内に一番多くあります。つまり、水槽内の演出用品としての流木が多いのです。そのため、水槽の中にらくらく入るサイズが主となり、いけばな的にパワーのある素材として使える「全長30cm以上」クラスのものは少なめです。
少数派である「大型流木」を探すには、「流木」価格の高い順 で検索するか、「流木 大型」もしくは「流木 特大」などのワードで検索するといいでしょう。
流木屋には、小枝流木、大型流木、枝流木、根流木、変形流木、大型流木など、色々なタイプの流木があります。
特に、いけばな的に使えるのは、根流木、大型流木、変形流木のカテゴリです。
上の項の阿波遊木もそうなのですが、流木屋の商品画像は、「実物」です。注文すれば、その画像の流木が買える、ということです。これは、決して当然のことではなく、流木販売の店で、商品画像が「参考画像」「サンプル画像」であることは珍しくありません。
流木屋は、高額商品だけでなく、すべての商品が実物画像です。いけばなの場合、形にこだわって選びたいので、「実物」が見られるのはありがたいです。
Yahoo!ショッピングで、「流木」と検索してみるとこうなります⇒Yahoo!ショッピング 流木
Yahoo!ショッピングでも、流木商品はアクアリウムの装飾用が多いので、いけばな的に使うために、ある程度の大きさのものが欲しいとなると、「流木」価格の高い順 で探すと話が早いです。または、「流木 大型」という検索ワードで探してみるといいです。
ほかの目的でを使うときのことは分かりませんが、いけばな目的でぼくを買うときには、作品の中の結構重要な要素にしようと思って買うことが多いと思います。特に、大型の流木ならではのかっこよさでビシっと決めようと思っているときには、「どんなぼくなのか」で作品の方向性が変わってきます。
そんなに大切な「ぼくの形」を、注文のシステム上、いけばな人は指定できずに買うことが多いです。
展覧会作品用のぼくに、リハーサルの現場で初体面して、「想定と違った」と思うことなど、よくあります。(花屋が仕入れておいたものの中から自分で選べるときもありますが)
事前に花屋と相談をきちんとしても、そのときに売りに出ているものの中から買ってきてもらうので、いけばな作者の脳内イメージと同一なものが、そう簡単に来るはずがないのです。
でも、上記のショップのうち、少なくとも2店舗は、現物の商品画像を出して売っている店です。つまり、画像を見て「これがいい」と選べるのです。そのメリットを、大いに活用すると良いと思います。流木に、「寸分たがわぬ同じもの」はありません。すべての出会いは一期一会で、他人に買われてしまったらそれっきりです。気に入った流木を見つけたら、本当に自分の欲しいものなのか、そして、付いている値段を出す価値があるのかを見極めて、「この流木が欲しい」と言い切れたら注文しましょう。
実物の画像を見られないショップで買う場合は、「特殊素材を買うというのは、そういうことだ」と思って割り切り、出会った流木に魅力を見出して、自分の味方につけていってください。