水引はどこで買うのか、どこで売ってるのか?
どんな長さがあるのか、
どんな色があるのか、
買うときの注意点は?
などの情報の紹介です。
水引を買える場所は、季節により、かなり異なります。
もっとも水引が買いやすいのは年末で、100均やスーパーでも、目に付くところに水引が出てきます。下記に、「年末に水引が買える場所」をリストにしてみました。
いずれの場所も、それぞれの店舗で品揃えの豊富さは異なります。
上のリストで、赤文字にしたところは、年末でなくても水引が買える場所です。赤文字でないお店でも、年末から残ったものが店頭にそのまま置かれていたり、お店の人に一言言えば奥から出してきてくれたりすることもありますので、「年末しか無い」とも限りません。
だいたいの100均ショップなら、年末が近づくと水引を売るようになります。
私が今まで見たものは、金銀の水引や、ラメ入りピンクや、ラメ入りグリーンなどのカラフルな水引があり、90cmサイズのものが20本くらい、くるっと丸められて売っていることが多いです。
花作品に使うなら、大概20本程度でこと足りると思います。一般的な大きさのお正月花でも、20本で済むでしょう。ただ、水引をたっぷり使いたいのであれば、20本では済まないこともあるでしょう。
ちなみに、私は100均で水引を買ったことは、今のところありません。理由は、小さいパッケージに丸めて売られているので、丸い形の癖がついているからです(長いまま売っているのは見たことがありません)。でも、丸い形を生かすなり、丁寧に癖を取るなりすれば、100均水引も、ちゃんと花に添えて使えます。
今後出るのではないかと思っているのは(あるいはすでにあるかもしれません)、水引を、いろいろな形に加工して、そのままデコレーションに使えるようにしたものです。このような商品で、気に入った形のものがあれば、自分で結ぶ手間が省けて手軽に使えます。
水引の一番基本的な色は紅白です。その次に多いのが金銀です。最近のお正月花を見るところでは、紅白・金銀が使われる率は同じくらいのようです。
↓紅白
↓金銀
紅白・金銀だけでも、花に使う水引としては不足は無いのですが、ピンクや緑、青、紫などの、カラフルなものも、ラメ入りでキラキラしたものもあります。
↓ラメ入り
花に添える場合、どんな色が良いというのは作者が決める問題なので、ここでとくにオススメの色は出しません。色の選択肢は、いまや非常に増えている、ということだけお伝えしておきます。
花の製作・レッスンに良く使われる水引の長さは、3尺(90cm)か6尺(180cm)です。初歩の教室なら、3尺を採用しているところの方が多いでしょう。
一般的な大きさの花作品を、普通の家庭で楽しむなら、3尺でほぼ間に合うと考えて大丈夫です。
しかし、ある程度本格的に花を勉強した人にとっては、6尺の方が思い切った表現ができて使いやすいことが少なくありません。私自身、もう十年以上、3尺は使っておらず、6尺ばかり使っています。
3尺と6尺のうち、どちらがより良いということは無いので、個人の好みで選べば良いのですが、本当にどちらでもいいと思っているなら、「サイズの小さいほう=安いほう」である、3尺でいいのではないでしょうか。
水引は、値段の幅が結構大きいです。100均で、20本を100円で買えるかと思えば、同じ20本でも、別の店では何倍もの値が付いているところもあります。もちろん、安いものと高いものは、モノの質が違います。
私が使ったこの水引は、
5本綴じが5束、つまり25本の水引で、長さは6尺で、500円だったと記憶しています。いけばなの稽古に出た水引なので、そう高級なものではありません。このお値段、ごく一般的か、むしろちょっと安いくらいです。
高級店の高級水引には、もっとお高いものがいくらでもあります。この値段の差は、材質や、製造工程の差です。
花作品に使う水引は、強いこだわりがあるのでなければ、手近で買えるものの中で、一番安いものを買えばよいのではないでしょうか。
水引細工を作る方に聞いてみたところ、高級水引と、100均水引では、仕上がりや、作業中の扱いやすさが全然違うのだそうです。得に、こまかい部分でキレイな曲線を出そうとすると、100均ものは明らかに落ちるのだそうです。なので、こまかい作業をしたい人は、あまり安いものを買ってしまうと、製作時のストレスが大きくなる可能性があります。
しかし、いけばな・フラワーアレンジに使うときは、おおらかな結び方、広げ方をする場合がほとんどだと思いますので、安いものでも十分役に立ってくれると思います。
「100均」の項に、私は「輪にした形で袋に入っていたから買わなかった」と書きました。輪にして売っていると、袋から出しても輪の格好の癖がついて、扱いが面倒くさそうだから、遠慮してしまったのです。
実を言えば、水引が何の形の癖も付かないままに売られていることは、ほぼありません。私個人の見た範囲では、今まで100%、何らかの形の癖が付いていました。
ほとんどの水引は、「輪」になっているか、「二つ折り」になっているかのどちらかです。
これは、長細い商品である以上、仕方ないことです。私の見たところ、少量売りのクラフト用水引は「輪」に、祝儀用のものを流用するいけばな・フラワー用の水引は「二つ折り」になっているのが主流のようです。
私の場合、子供の頃からいけばなの稽古で見慣れているのは、「二つ折り」なので、そのため、「輪」には、少し抵抗があるのかもしれません。
水引は、紙でできているので、同じ形のままある程度の時間が経過すれば、絶対に癖が付きます。
私は、見慣れている「二つ折り」の癖も本当はキライで(好きな人はいないですが)、その部分を目立たないように結んだり、いっそのこと折れ目の部分で切ってしまったりします。
でも、180cmのものを、折らずに売れとも言えないので、「こういうものだ」と思って納得しています。