お正月花に松を生けると、ほぼ確実に、手に松ヤニが付きます。
付いたらなかなか取れにくものなので、松ヤニ落としについて解説しておきます。
この記事は、「お正月花特集」の中の一記事なので、主に正月花を生ける場合の松ヤニについて解説しますが、正月でなくても、松の木を剪定したりするときにも松ヤニは付きます。また、松ぼっくりを拾い集めるときにも、ついてしまうことがあります。ドライフラワーショップで売っている松ぼっくりにも、ついていることがありますので、どんな場合であれ、松ヤニがついて困るときに、この記事の情報を活用してください。
松を生けていて、気が付くとベタベタしたものが指についています。それが、松ヤニです。
松ヤニが分かりやすい画像を出してみましょう。
↑葉先に丸くたまって光る、水滴のように見えるものが、松ヤニです。松の枝を切った切り口からも、松ヤニは出てきます。
この画像の松ヤニは、だいぶ見た目にわかりやすいですが、実際に松を扱うと、枝のあちこちから、もっと目立たない量で分泌されていることに気が付きます。松を切ったり持ったりしていると、知らないうちにベタベタとついていて、避けようとしても避けきれません。
松ヤニは、水だけでは落ちず、石鹸でも落ちません。
しかも、松ヤニを手につけたままで何かに触ると、手からベタベタが接触したものに移ってしまいます。これが後悔の元になります。たとえば、ちょっと高かったコートや、白い家具・壁などに付くと、かなりがっかりすることになります。
なので、落とすのが面倒でも、「ほんの少しだから」と思っても、放置せずにきっちり落とすことをオススメします。
私がいつも使っている松ヤニ落とし剤は、こちらの記事で紹介しています→管理人の花道具公開:松やに落とし ←この記事で書いているように、私の使っている松ヤニ落としは、主にクレンジングオイルと消毒ジェルなのですが、人から聞いたところによれば、オリーブオイルやハンドクリームでも落ちるということです。
自分では未体験のオリーブオイル、ハンドクリームのことは分かりませんが、クレンジングオイルと消毒ジェルは、非常にスムーズに落とせるのでオススメです。どちらかと言えば、消毒ジェルの方がより手軽だと思います。
松を触ると松ヤニがつく、ということは、松をいけるときだけではなく、松を処分するときにも付くということです。
いけた後、数週間たったとしても、松ヤニはまだ付きます。数日飾っているうちになくなったり乾いたりはしません。
上の項には、生けるときのことばかり書いていますが、松ヤニが手につくのは、松を生けるときだけとは限りません。門松を設置するとき・撤去するときにも、松に触るのであれば、松ヤニが付くかもしれません。そのときにも、上に書いたような松ヤニ落とし剤で落としましょう。
家に松の木があって、それを自分で剪定するときにも、松脂は付きます。本格的に剪定し、剪定枝をまとめたりすると、お正月花を生けるとき以上に松ヤニが付くと思われます。松やに落とし剤を用意してから作業を始めることをオススメします。