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生ける必要なし! 南天などの植物を器に盛るだけで正月っぽい演出ができる

南天の実と松ぼっくりで、生けなくても良い「正月花」

「生けなくてもいい正月花」の紹介です。いわゆる「正月花」とはちょっと違うかもしれませんが、生の植物を使って、いかにもめでたい感じに正月を演出できる飾り物です。

使用した植物は、庭から取った南天の実と、その辺の公園でも拾える松ぼっくりです。その気になれば、無料でそろえられます。
器は100均のものを使いましたが、家にあるそれらしい器を使えば良いと思います。

この「正月花」の最大の特徴は、生ける技術が何一つ要らないことです。材料を、器に盛りつけるだけでできてしまいます。
子供のお遊びレベルの作業で済みますが、材料を徹底的に正月仕様にすると、なかなかに「ちゃんとした正月の飾り」に見えます。お遊び感覚で、楽しんで作れる飾りものです。

 

目次 南天の実と松ぼっくりで、生けなくても良い「正月花」

  1. 1~2分でできます!
  2. 使用したもの
  3. 作成手順1……南天の実を取る
  4. 作成手順2……すべての素材を盛り合わせる

1~2分でできます!

上にも書きましたが、この飾りは、盛り付けるだけです。なので、モノがそろっていさえすれば、1分か2分でできます。
気に入らなければ、やり直すのも簡単です。が、あまりにもチョコチョコ作りなおしているとキリがなくなるので、適当なところで手をうってください。

この飾りが、妙に本格派に見えるポイントは、要素の8割ほどが本物の植物であるところだと思います。特に、実と葉にフレッシュなものを使っているところが大きいです。
似たようなものを、プラスチックの作り物や、完全に乾燥したドライ植物のみで作ると、「正月感」はあるけどフレッシュのものよりは安っぽい、という印象になる可能性が高いです。

 

使用したもの

下記のようなものを使用しました。

  • プラスチック枡(100均)
  • 南天の実
  • 南天の葉(正確に言うと、葉っぱ数枚のついた枝先)
  • 松ぼっくり……数年前の正月花についていたのを取っておいたもの
  • 水引……自分で適当に形を作りました

※南天というのは、こういう植物です⇒南天 庭に植わっているお宅も多いです

 

作成手順1……南天の実を取る

まず、何点の実を取ります。南天の実は穂になっているので、そこから一つずつ実を取ります。面倒なら、何個か実のついた小枝を小さく切ってもいいです。
要するに、結果的に下の画像のようになれば良いです。

南天の実と松ぼっくりで、生けなくても良い「正月花」

このような実を、使おうとしている器に、ちょうど良く盛れるくらいの量だけ集めます。実が少ししかないなら、小さい器にしましょう。もしくは、器の中に何か入れて上げ底にしてしまえば、大き目の器に少しの実でも大丈夫です。

私は、1合枡を使い、下の画像のように盛りました。

南天の実と松ぼっくりで、生けなくても良い「正月花」

実はたくさんあったので、上げ底にはしていません。

実を器に入れるときに、平らに入れるよりも、少し盛り上がったところを作っておくほうが見栄えが良いことが多いです。

 

作成手順2……すべての素材を盛り合わせる

南天の上に、残った素材を好きなように盛り付けます。

私は、まずは下のように松ぼっくりと水引をのせてみました。

南天の実と松ぼっくりで、生けなくても良い「正月花」

水引は、以前に作ったものをそのままのせました。ワイヤーで足をつけて、南天の実の中に挿しこむようにしています。水引は、自分で結ばなくても、お菓子の箱についてきたようなものを流用してもいいです。
また、水引でないといけないこともなく、要するに「お正月テイスト」のある飾り物なら、なんでものせてみたらいいです。ヤッコ凧とか、招き猫とか、和風でおめでたい気配のある小物だったら、意外になんでもハマります。和柄のラッピングペーパーを、折りたたんで扇のようにしたものなどでも良いです。

松ぼっくりは、ただ上にのせているだけです。これも、松ぼっくりでなくてもいいのですが、上にのせるものを、「主に植物」にしたほうが良いように感じます。

上の画像のように、水引と松ぼっくりをのせてみたところ、私は、「なにかもの足りない」と感じました。せっかく、瀬戸物やプラスチックでなく、植物で正月風の飾り物を作っているのだから、もう少し植物アピールがあっても良いように思いました。
そこで、南天の実に馴染んで、ただ置いておくだけでもよくて、水がなくてもしばらく持つ素材として、南天の葉をチョイスしました。

南天の実と松ぼっくりで、生けなくても良い「正月花」

南天の葉を、ただ挿しただけです。
この器の中に、水は入っていません。しかし、南天の葉も、実も、一週間くらいはこのままでビクともしません。

1合枡の大きさなので、「すごく立派」ではありませんが、かわいらしく小回りがききます。家中どこでも、好きなところに置けます。