お正月花は、どこに飾るのが正しいのでしょうか?
特定のお作法流儀の決まりごとや、特定の地方の習慣には、「正式な正月花の場所」があるのかもしれません。また、「先祖代々、ここに置く」と決まっている家もあるのかもしれません。
しかし、そういうものは、「特定のもの・その家固有のもの」を大事にしている人が守れば良い事で、一般的には自由でいいのです。
そうは言っても、みんなはどこに置いているのか、大体お決まりの場所は無いのか、およそのヒントを与えてもらいたい、と言う方もいると思いますので、この記事では、
管理人自身はどこに置いているのか、今までどこに置いてきたのか
世間に出回っている「お手本的な正月花の写真」ではどこに置いているのか
というところを紹介したいと思います。
現在私は、家であまり正式な正月花を生けません(業務で山ほど生けてるので)。生けるとしたら、小品か、超小品です。なので、軽快にどこにでも置けるし、実際あちこちに置いています。
たとえば、玄関の隅、食卓、キッチンのワゴンの上、冷蔵庫の上、洗面所、本棚、スツールの上など、本当に、どこでも好きに置いてしまってます。
年によっては、洗面台の上に、超ミニいけばなを置いてるだけ、ということもありますが、「せっかくの正月花をこんなところに置くのはまずい」と思ったことはありません。
私は、年神様がどうとかは考えないタイプなので、単に飾り花として、置きたいところに置くだけです。
私が過去に住んだ家は、
実家・居候していたいけばなの先生の家・一人暮らしの小さなアパート
の三箇所があるのですが、それぞれの家でどこに正月花を置いていたかというと、
というところに置いていました。
上の項は、すべて「私自身の例」ですので、世間一般はどうしているのかをリサーチしようと思い、家にある花の本の写真と、ネット上の画像をチェックしてみました。色々見てみたら、意外に面白い傾向があるんじゃなかろうか……などと思いながらチェックしたところ、なんと期待はずれなことには、
「みんな、それぞれにバラバラなところに生けている。顕著な傾向などは皆無」
ということが分かりました。
皆さん、下記のような場所に生けていますが、
この場所が特に多い、ということはありませんでした。それぞれの写真を見て推測されることは、その場所がなんとなく生けやすいか、収まりが良いか、生活するうえで邪魔にならないか、そのような理由で選ばれたのだろう、ということでした。
つまり、結論としては、家の中の、一番飾りやすいと思ったところに置けばそれでよし!ということです。
住んでいる人の都合を最優先にし、「なんとなく、ここがいいかな」で決めてしまいましょう。