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ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

白のピンポン菊(このような、まん丸な菊の花です)をお団子に見立てたお月見の飾り花を生けてみました。
下に目次がありますが、葉っぱ付きの菊を3本使ったもの、6本使ったもの、葉っぱ無しの菊を5本使ったものを作ってみて、「最もお団子らしい」のは、5本づかい葉っぱ無しバージョンです。

器の大きさにより、花の本数は色々変えられます。ただ、積み上げたお団子を表現したいのであれば、最低でも3本は必要です。

 

目次 ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

  1. 共通して使用しているもの
  2. 木箱に、水を入れられるようにする
  3. ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊3本(葉っぱ付き)
  4. ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊3本(葉っぱ付き)+西洋ススキ
  5. ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊6本(葉っぱ付き)
  6. ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊5本(葉っぱ無し)※これが一番月見団子っぽいです

共通して使用しているもの

すべての飾り方に共通して使っているものを挙げておきます。

  • ピンポン菊(白)……お団子らしくするなら白が良いです
  • 木箱……手のひらに乗るサイズの木箱を使っています
  • 落とし……水を入れるために、木箱の中に仕込むものです。私は牛乳パックを使っていますが、ちょうど良いサイズの空き瓶やプラスチックカップなど、水のもらないものなら何でも使えます(木箱が、例えば塗り風プラスチック容器などの水の入れられるものであれば、「落とし」は必要ありません)※詳しくは下の項参照

木箱に、水を入れられるようにする

私は、下のような木箱を用意しました。ぐい飲みかなにかのガラスの器が入っていたもののようです。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

このままだと、水を入れることができません。水を入れるために、落とし(=水が入る容器)を中に入れます。
一番手間がかからないのは、空き瓶や、プラスチックカップなどで、大きさのちょうど良いものを見つけることです。
私は、一度は下のような空き瓶を入れてみたのですが、

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

↑この空き瓶でもやろうと思えばできたかもしれないのですが、木箱の大きさをめいっぱい使える落としの方がいいと思い、牛乳パックを入れてみました。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

どうやらちょうど良さそうなので、牛乳パックを切って、木箱にすっぽり入る高さにしました。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

木箱から飛び出す高さにしてしまうと、隠すのに苦労するので、木箱の高さよりも低くなるサイズにします。
これに水を入れて、下の項からの飾り方に使用していきます。

 

ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊3本(葉っぱ付き)

この項では、葉っぱ付きのピンポン菊3本を使った「お月見団子風の飾り方」をしてみます。葉っぱ付きにしているのは、器に対して、菊3本で葉っぱを取ってしまうと、スカスカして中の牛乳パックが見えてしまうと思ったからです。スカスカでなければ、葉っぱは無い方が「お団子らしさ」は増します。
ですが、「あくまでもお花で作るお団子なのだから、植物らしさ、植物の可愛げが残っている方が良い」とする人は、スカスカだろうとスカスカでなかろうと、葉っぱ付きで生けると良いでしょう。また、最初は葉っぱ付きで生けてみて、翌日など、時間がたってから、葉っぱを取って雰囲気を変えて楽しむのもアリです。
もし、入手したピンポン菊の葉っぱがもともときれいでなかったら、そのときは問答無用で葉っぱ無しで生けることをおすすめします。

では、生け始めます。手元に下のようなピンポン菊がありますが、

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

↑このピンポン菊は、葉っぱがぴんぴんしているので、葉っぱ付きで生けられます。
この菊を、木箱の高さに合わせて切ります。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

こんなに短くていいのかという感じですが、木箱からすぐに花首が出ているようにするためには、こんな長さで切ることになります。
それを、下のように木箱に生けます。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

お団子が乗っかってる感じにしました。
この2本の上に、もう一本の花が乗っているようにすると、積んであるお団子風にすることができます。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

↑これで出来上がりです。
菊の花の部分3本に、一カ所葉っぱだけを足しています。正面左の一枚で、入れた理由は、どこから見ても牛乳パックが見えないようにするためでした。
参考までに、少し上のアングルから撮った画像も貼っておきます。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

牛乳パックは、花と葉っぱに隠れて見えません。

 

ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊3本(葉っぱ付き)+西洋ススキ

お月見にはススキも欲しい、という人もいるかもしれないので、上の項のお団子飾りに、ススキを足してみました。
ここでは、パンパスグラス(=西洋ススキ)の穂を使っていますが、もちろんスタンダードなススキでも同じようにできます。
また、ここでは、菊と一緒に木箱にススキを生けていますが、別の花瓶にススキだけ生けて、ピンポン菊団子と並べて飾ることもできます。

と言うわけで、入れやすいところにパンパスの穂を入れてみました。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

木箱の手前にちょこっと置いてあるのは、小さなガラスの兎です。

パンパスをどこに入れるかは、なんとなくの感覚で良いと思います。あまり低く、お団子と同じ高さにしてしまうと、ススキらしさが出しにくくなるので、お団子からちょっと飛び出した長さにする方がそれらしく見えます。

 

ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊6本(葉っぱ付き)

ピンポン菊を6本使いますが、上の項の3本入れている状態に、もう3本足すだけのことです。
リアルにお供え団子を積み上げた感を出すなら、本当は3段以上に重ねられると良いのですが、

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

そうすると、ピンポン菊が13本くらいは必要になりますし、そうなると器も大きくしないといけなくなりますし、何よりきれいに三段作るのが面倒なので、ここでは6本使って2段に作っています。
これなら、誰でも簡単にできます。
↓↓↓

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

5本を短めに切って挿し、その真ん中に、少し長めの、上の段になるものを1本切って挿します。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

6本もあると、特に牛乳パックを隠そうとしなくても、菊を全部挿しただけで隠れます。

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

ミニ花瓶に挿したパンパスグラスを添えています。

 

ピンポン菊をお月見団子に……ピンポン菊5本(葉っぱ無し)※これが一番月見団子っぽいです

上の項に書いたように、花の本数が増えると、花の嵩だけで箱の口を完全にカバーできるようになります。その場合、菊の葉っぱを全部取り、白く丸いお団子の形に、より近づけた飾り方もできます。「お団子らしさ」で言うと、この記事の例の中で、最高に「らしい」のはこの飾り方です。
挿し方自体は、上までの項と全く同じで、ただ葉っぱを取っているだけです。(5本にしたのは、6本よりも収まりが良いように思ったからで、1本の花の大きさによっては、6本の方が良いかもしれません)

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

ピンポン菊をお月見団子みたいに飾ってみる

ミニ花瓶に、パンパスグラスを挿して添えました。フレッシュなススキを添えられると、さらに「らしく」なります。