ハロウィンの飾り付けをする習慣が、日本でも順調に定着してきています。
ハロウィンと言えば、オレンジ色のかぼちゃを飾ることで有名ですが、あのかぼちゃはどのようなものなのかというところから紹介しようと思います。
まずは、トップの画像をご覧ください。ハロウィン用のかぼちゃを売っている、花屋さんの店頭の写真です。大小さまざま、色もさまざまのかぼちゃが並んでいます。
画像の、ちょうど真ん中ほどに、切込みを入れて顔を作ってあるかぼちゃがあります。これが、「ジャック・ランタン」(ジャカ・ランタンとか、ジャック・オ・ランターンなどとも言います)です。
今までに当サイトでも、本物のかぼちゃでランタンを作った記事を何本かアップしています(参照:簡単に作れるハロウィンランタンとハロウィンかぼちゃ特集)。
「ランタン」の名のとおりに、このかぼちゃの中にはろうそくの火をともし、提灯みたいな明かりにするものなのですが、日本では、そこまで本格的にする家庭はあまり多くはありません。しかし、一昔前に比べたら、かぼちゃを飾る家も、かぼちゃをくりぬいて顔を作るところまでする家も、驚異的に増え、ある程度は定着した秋の楽しみになってきました。
ハロウィンは、オレンジと黒がテーマカラーになっているお祭りです。よって、外皮がオレンジ色のかぼちゃを飾り付けます。
オレンジ色のかぼちゃなら何でも使えるので、うるさい品種指定などはありませんが、ハロウィンで見かけるかぼちゃは、ほぼペポ種だと思って間違いありません。
種を入手するためや、純粋に興味と好奇心で具体的な品種を知りたい方のために、代表的な「ハロウィン用になるかぼちゃ」の品種名を挙げるてみると、下記のようになります(ほかにも色々あります)。
本当の伝統的ハロウィンかぼちゃは、ランタンにするくらいの大きさですから、やはり一抱えもあるようなサイズが「正しい大きさ」のものなのだと思います。
たとえば、下の画像の、真ん中のかぼちゃくらいの大きさです。
しかし、現実的には、「ちょっと飾ってみよう」くらの気持ちでは、なかなかこの大きさのかぼちゃを買う気にはなれません。大きいカボチャは数千円しますし、日本の狭い住居では飾る場所もなかなか難しいので、そこまで本格派でなくても、もっと小さいもので手軽にすませたい人も多いはずです。
そんな人には、上の画像の左側か右側のかぼちゃで良いでしょう。ほんの雰囲気だけ味わえれば良いと思うなら、右側のかぼちゃくらいで十分です。
日本では、手のひらサイズの飾りかぼちゃ(おもちゃかぼちゃという名称で売られます)が200~400円くらいでよく売られていて、多分、現状では、これがもっとも売れていると思われます。
個人的には、「本場と同じ、大きいかぼちゃでランタンを作りたい!」という強い意向がある人以外は、とりあえず初回はオモチャかぼちゃで様子見してみるのが賢いように思います。
オモチャかぼちゃを一回飾ってみて、それでも「やはり大きいかぼちゃでやってみたい」と思った人は、次の年から、本格的な大きいかぼちゃ飾りを楽しんでいったらどうでしょう。
上に書いたおもちゃかぼちゃは、大きさ・値段・流通の多さで、今のところ一番気軽に買いやすいハロウィンかぼちゃと言えるでしょう。おもちゃかぼちゃというものは、特定の品種ではなく、「観賞用ミニかぼちゃ」というおよその系統の名称で、実は見た目は様々なものがあります。
たとえば……
↑この画像は、オレンジ色のかぼちゃと白いかぼちゃです。ハロウィンらしいのは、もちろんオレンジ色の方です。この画像は、はっきりと「オレンジ色」と「白」の、二種類のかぼちゃですが、花屋の店頭でよくあるのは、様々な形・色のかぼちゃが多種類盛られているという、下の画像のような売り方です。
↑このように、いろいろなものが売っていたら、ハロウィンらしくしたければ、オレンジ色に近いものを選びましょう。特にオレンジ色かどうかにはこだわらなければ、自分の好みの色・形のものを選べば良いです。
おもちゃかぼちゃで、よくある色合いの一つに、下のような白に緑の縞模様があるのですが、
このような、全くオレンジ色ではないものも、飾る人が「良い」と思ったら、これで良いです。宗教的に正しく飾ろうとしている人は、オレンジかぼちゃが良いですが、日本人は、
「ちょっとかわいい or 面白い秋の行事」
「ハロウィンを、雰囲気的に楽しめたらそれで良い」
と思っている人がほとんどでしょうから、自分が気に入ったら何色のかぼちゃでも良いではありませんか。
管理人などは、かぼちゃですらない、パプリカでハロウィンランタンを作ったりしていますので、飾る人たちが楽しめるものを選べば、それが最適かと思います。