※普段は花バサミを持つことも無いような、まったくの素人の方向けの記事です。そこそこ自力で生けられる方には有益情報は多分無いです
※ひな祭りの花を生けようと思っても、何から手を付けていいか分からない方は、どうぞご参考に
この記事では、10分くらいでさっと体裁を整えることができる簡単なひな祭りの花を生ける画像を公開します。専門技術はまったく使っていませんので、花を生け慣れない人でもすぐに真似できます。(この記事の画像よりもうまく生けられると思います)
見ていただくと分かりますが、非常に気楽なフリースタイルでして、「なんとなく」で生けられます。
家庭で生けるなら、このくらいでも十分だと思います。どうぞ、参考になりそうなところだけ真似してみてください。
家族で見るひな祭りの花くらい、難しいことを考えず、楽しく生けたらいいのだということをお伝えしたいと思います。
使用した花材は、以下のものです。
※菜の花(ひな祭りの定番花材です)は使いませんでした
使った花の値段は、はっきり記録していないのですが、2,000円くらいかと思われます。
ひな祭りの切花の値段としては、2,000円前後であれば、ごく一般的なお値段です。
今回の花ものは、菜の花を使っていません。偶然家にあった花を使っているので、このようになったのですが、メインのバラが黄色なので、それを菜の花の代わりということにしました。
ひな祭り花材として、一番重要な「桃」は、下のようなものを使いました。
大小あわせて3本が一束になっていました。
この桃は、いけばな教室の花材だったので、長さが120~130cmくらいありました。
家庭で生けるときには、こんなに長くなくて大丈夫です。半分の60cmくらいでも十分です。要するに、花屋の店頭に出ている桃を、普通に買ってくればいいです。
桃は、非常に花やつぼみが落ちやすいです。手荒く扱うと、花がどんどん落ちてしまいます。
いけばな教室でも、生け方に悩んでいじりまわしているうちに花の数が半分になってしまった……ということがよくあります。
桃の花がポロポロ落ちるから古い花だ、と思ったら大間違いで、元来桃は、そのような花なのです。
花が落ちないように、丁寧に扱ってあげてください。特に、包装紙をはがすとき、束にかかっている紐を解くとき、束になっている枝どうしをほどくときに、注意してください。バサバサ振ってほどいたりしてはいけません。
「そっと扱う」「優しく扱う」だけで、桃の花数を損しないで済みます。
では、花鋏を持って生け始めます。上にも書いたように、ほとんど何も考えずに、「なんとなく」で生けていきます。
まずは、枝を先に入れることにします。慣れない人は、枝を先に入れる方が楽です。
枝を花瓶に挿すために、とりあえず少し短く切ることにします。
切るための前提として、私は、この器に生けようとしています。この器は、高さ約26cm、口径約10cm。いわゆる「一輪挿し」よりも少し大型の花瓶です。(うちには小さい花瓶しかないからダメだ、と思うことはないです。それについては後述します)
高さ26cmの器に120cmの枝は大きすぎるので、枝を三分の二くらいにカットしました。
三本あった枝を、すべて三分の二の長さにカットしました。
なぜ桃を三分の二の長さにしたかというと、なんとなく「半分の長さだと短すぎるかも?」と思ったからです。でも、桃の全長を125cmだとすると、三分の二の長さというのは約83cm。そうすると、桃の長さ83cm:花瓶の高さ26cmは、大体3:1のバランスになり、これはそこそこ生けやすいバランスです。
切った桃を、全部適当につかんで、そのままざくっと花瓶に挿し込みます。
上の画像の桃の枝は、本当によく見もしないでつかんで、そのまま挿しただけです。花の技術者的スキルは一つも使っていません。
桃の長さも、機械的に三分の二にしただけですが、3本ともそれぞれに元の長さが違うので、不自然に同じ長さで並んでいるわけでもありません。結構、自然に枝が入っていると思います。
枝が入ったので、後は花を挿したら終了です。
三種類の花を、全部一まとめにつかみます。
なんとなく揃えてつかんだら、下のようになりました。
これを、桃を挿した花瓶にそのまま挿します。
文字通り、ただ挿しただけです。器の口が全部隠れたのでよしとします。これが、「器の口がスカスカ」に見えるようだと、もっと細い花瓶に挿しなおすところです。
これで出来上がりです。とても簡単に、あっという間にできました。
画像の花は、ほぼ何も考えずに、成り行きで生けています。なれた人なら、このくらいは5分で生けてしまうでしょう。
でも、この記事は素人の方向けが前提なので、画像の花が大体どんなバランスで出来上がったのか説明してみます。
上にも書いたように、器1に対して、3の長さの枝を挿しています。そこに、器の口が隠れる程度の量の花を、器と枝の中間をつなぐように入れます。器のボリュームと、花の部分のボリュームは、大体、「器2:花1」くらいです。
上記のような比率の数字は、生けるときには考えていません。この記事を書くために、後からはじき出したものです。しかし、素人の方には、目安にしていただけると思います。もっと小さい花瓶、もっと細い花瓶に生けるときでも、この比率を参考にしてもらうと、そんなにおかしな結果にはならないと思います。