花の情報局

夏休みの自由研究テーマ:取材レポート系

花・植物に関する「取材レポート」を、夏休みの自由研究テーマにすることができます。基本的に、

「どこかに行ってきました」
「こんなものを見ました」
「こんなことを体験しました」

というレポートになります。
この記事で紹介するものは、たった1日、たった1回だけの取材をレポートにするタイプのものを選びました。

目次 夏休みの自由研究テーマ:取材レポート系

  1. 自由研究用のイベントに出る
  2. 植物園・自然公園に行ったことをレポートにする
  3. 植物に関わるお仕事を取材してレポートにする

自由研究用のイベントに出る

学校が夏休みに入る前から、色々な場所で、自由研究用のイベントの告知が出始めます。
たとえば、

自然公園で、植物採集系のフィールドワーク教室とか、
理科教育機材を扱う企業のショールームで、顕微鏡観察とか、
自然愛護団体の自然観察イベントとか、
写真博物館で、植物撮影会とか、
公民館で、押し花作成の1日教室とか、
植物園で、ガーデニングの歴史講座と寄せ植え作成体験とか、
カルチャーセンターで、親子で出られるハーブを楽しむ講座とか。

このようなイベントは、わりと人集めになるようで、様々なところで企画があります。しかも、教育目的のイベントだからなのか、公の機関が主催するものも多かったりします。

探し方は、自治体のニュースペーパー、図書館の児童書コーナーの入り口あたりにあるチラシ、旅行会社のパンフレットなどを見てみましょう。ネットで探すなら、「自由研究 教室」などのワードでググってみましょう。

ほとんどのイベントは、単発で出られて、その日一日の体験だけで自由研究が出来上がるようになっています。
かかる費用は、内容と、どこの主催なのかでだいぶ違います。中には、無料で出られるものもあるでしょう。(参考までに、「無料」のものをググるとこうなりました→自由研究 イベント 無料 自由研究 教室 無料

このようなイベントに出た体験を自由研究にまとめるには、体験したことそのものを書きながら、
「何を体験したか、どこで体験したか、なぜ体験したいと思ったか、体験してどうだったか、驚くべきことはあったか、疑問に思ったことは無いか、楽しかったことはあったか、さらに体験を重ねたいと思ったか」
などのことも書き込み、画像やスケッチも添えられると、研究らしい仕上がりになります。
現場で何か作成し、自作のものを持ち帰れるタイプのイベントだと、「レポート&製作物」というボリュームのある研究になります。

自作の持ち帰り品があるイベントの場合、作ったものを提出するだけで十分な自由研究だと思ったら、余計なレポートは要りません。
レポート書きが嫌いなタイプの人と、イベントから帰ってきたらもう何もやりたくないタイプの人は、最初から「作成したものだけで自由研究が成り立つ」ようなイベントを探しましょう。

 

植物園・自然公園に行ったことをレポートにする

植物園や自然公園は、日本中にたくさんあります。誰でも、自分の家からそう遠くない場所にあるものをみつけられるのではないでしょうか。家族で植物園に遊びに行き、そこで触れた植物のことをレポートするだけでも、自由研究になると思います。

このタイプの研究で、「研究の体裁」を作ることが難しくなるのは、意外にも、普段から植物園・自然公園によく連れて行ってもらっている子供さんだったりします。
今までに何度もこの公園に来てるけど、別にいつもと同じだけど? 何の特別なこともないのに、何をレポートできるの? となってしまうケースがあります。どうやら、自由研究というのは、何らかの非日常感があるほうがやりやすいようです。なので、植物園・自然公園の通になってしまっているお子さんは、初めて行く植物園に連れて行ったほうが「研究」に仕立てやすいかもしれません。

私が見たところ、無名の小さな植物園にも、その園の「目玉」というものがあり、それぞれに特徴もあります。
特定の植物の数が多いとか、
ハーブが充実しているとか、
温室の熱帯植物に迫力系のものが多いとか、
自然の地形を利用した園のつくりになっているとか、
その土地の名前の付いた植物があるとか。
そういうことを、テーマにすえた研究にしたほうが、やりやすいです。漠然と「植物園に行ってきました」では、なかなか形にすることに迷うようです。
ただし、単純に「行ってきました」という事実を、強力に自由研究のテーマにすることもできます。行ってきた喜び、驚きがほとばしるようなレポートが書けたら、大変魅力的だと思います。

植物園や自然公園で、上の項に書いたような「自由研究イベント」を開催していることがあります。
植物園・自然公園に行く前に、ネットなどでそのようなイベントがやっているかどうか確認してみて、面白そうだったらあらかじめ参加申し込みしてみてもいいし、行ってみてそのようなイベントをやってたら、飛び入り参加できるかどうか聞いてみてもいいと思います。

 

植物に関わるお仕事を取材してレポートにする

たとえば、花屋さん、農家さん、植木屋さんなど、花と緑に関わる職業の方に取材を申し込み、話を聞いたり、お仕事の様子を見学させてもらって、それをレポートにまとめます。

ただ、何の関係もないお店に、子供さんが飛び込みで「自由研究のための取材をさせてください!」と申し入れるのはあまり現実的なことではありません。家族・親戚・親しい人たちなどの中で、親がちょっとした手土産でも持っていけばお願いできるような人がいる場合でないと難しいです。

運よく、取材に応じてくれる人が見つけられたら、それがたとえば花屋さんだったら、

  • 花屋さんの一日は、どんなスケジュール?
  • 花はどこで仕入れてくるの?
  • 花屋さんが忙しいのはいつ?
  • 花屋さんには、どうすればなれる?
  • 花屋さんの、一番楽しい仕事は何?

などなど、いくつか質問して答えてもらいましょう。
質問は、ある程度あらかじめ考えていったほうが良いです。その場のノリで何とでもなるだろうと思っていると、意外に何も思いつかなかったりします。

可能であれば、お仕事中の写真を撮らせてもらいましょう。でも、写真はダメと言われたら、無理にお願いするのはやめましょう。

取材の時間は、どんなに長くても1時間が限界と思ってください。相手が、「ヒマだからいくらでも付き合うよ」と言ってくれたとしても、よほどのことが無い限り、1時間で引き上げるべきものと思いましょう。相手は、仕事中なのです。また、1時間たたないうちでも、相手が「これでおしまい」というサインを出してきたら、感謝を伝えて、取材を終わらせましょう。

研究のまとめ方は、取材中にもっとも興味を覚えたことをメインに据えて、取材した材料を並べればよいと思います。
たとえば、花屋さんの、
「市場に行く日は、朝の4時起き」
という言葉に一番驚いたなら、

  • 花屋さんも、結構朝が早い仕事なんだ!
  • なぜ、市場に行くには早起きしなければならないのか?
  • 日本中の花屋さんが、毎日早起きしているのだろうか?
  • もしも、寝坊したらどうなる?

……というような部分を主にした研究にしたらどうでしょうか。

または、
「このバラは、アフリカから輸入したものだよ」
という言葉に一番興味を持ったなら、

  • アフリカ以外に、どんな国から輸入した花を売っているのか
  • 国産と輸入の割合はどうなっている?
  • 国産の花と、輸入の花を見比べて、違いが分かるだろうか?
  • 輸入の花って高いんじゃないの?
  • 日本では、お花を作っていないの?
  • (取材対象の)花屋さんは、輸入のお花は好きですか?

……というように、主に輸入花の話をしても良いと思います。研究する本人が、「知らなかった!」とか「面白い!」と思ったポイントこそ、一番良き研究の題材になります。

 

★採集取材・レポート系以外の自由研究は、こちらでチェック→夏休みの自由研究テーマ