お月見のススキは、瑞々しいグリーンの葉に、細くつややかな穂をつけた新鮮なものを飾るのが、本来の姿なのだと思います。しかし、ドライフラワー化したススキでもお月見に飾ることはできます。
数日前に入手して、すでに穂が乾いてしまったススキや、お月見当日に入手したのに、水揚げに失敗して乾いてしまったススキや、去年のススキをドライフラワーにしてとってあったものでも、普通に花瓶に飾ってしまえば、ちゃんとしたお月見の花になります。
ドライフラワーのススキも、フレッシュな花と一緒に、水の入った花瓶に入れてしまって大丈夫です。
下の例は、すごく小さな花瓶に、ドライススキ2本と、スプレー菊1本を入れたものです。
ススキが完全に乾いていますが、ススキってこういうものだと思えば、違和感を感じることもありません。
下は、同じ花材で、短いドライススキ1本と、スプレー菊の花首だけを、もっと小さい花瓶に飾ったものです。
これは、本当にわずかな材料しか使っていません。
ススキは、ほぼ穂の部分だけ、スプレー菊は、花の部分を二か所つまんできただけです。
上の二つの画像は、なんとなく「秋だから」という理由で菊を使いました。しかし、菊でなくても、洋花でも全然かまいません。下の画像の花は、カーネーションです。
ガラスに洋花でもOKです。
↑洋間だったら、このくらいの方が良いかもしれません。
単一のドライフラワーを飾るように、ドライのススキも「それのみ」で飾れます。
ドライものだけなら、水の入らない容器で大丈夫ですので、カゴに飾っても良いです。
ほかのドライフラワーと合わせて、「ドライもののみ」にしたのが、下の画像です。
手近にあったドライ花材がサンキライだったので、上はたまたま「実ものとススキ」になっていますが、もっとお花らしいドライフラワーと合わせてももちろん大丈夫です。
下は、管理人宅で実際にある年のお月見飾りにしたものです。
ドライススキと、ドライクラスペディアで、お月見の面白系なしつらえとしました。黄色いお団子が、クラスペディアでできています。(参考:ドライフラワーのクラスペディアで作るお月見団子)
100均のプラスチック枡を使い、重箱風のお月見花にしてみました。
↓この器に、
中に豆剣山を入れて、短く切った花と、ドライススキの穂を挿しました。
↑和風に生けるなら、こんな手もあります。ただ短く切って、生けると言うより「盛り合わせる」感じで器に入れれば良いので、誰にでも簡単にできます。
ピンポン菊という、黄色いまん丸なお花があります。これをお月見花に取り入れると、なんだかお月様を生けているような楽しさがあります。
下は、酒器にピンポン菊とドライススキを挿した例です。
もっと遊びっぽく、「お月様とススキ」にしてしまったのが、下の画像です。
ここまで遊んでしまうと、いっそ兎のぬいぐるみなど置いて楽しんでしまっても良いかもしれません。