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生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

前の記事は、「作り方・知識編」でしたが、この記事からは実際の作成画像を出します。
ガーベラと、スーパーレディを使った髪飾りの画像ですが、特に素人さんに扱いやすいのはスーパーレディのほうです。

 

目次 生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

  1. ガーベラとスーパーレディの髪飾りに使用するもの
  2. ガーベラの髪飾り
  3. スーパーレディの髪飾り(ものすごく初心者向けです)
  4. 美容院に持っていくには

ガーベラとスーパーレディの髪飾りに使用するもの

私が実際に使ったものを挙げます。

  • ガーベラ
  • スーパーレディ
  • ワイヤー(今回使用したものは22番。でも、20番や24番でも可)
  • フローラルテープ
  • コットン(キッチンペーパーや、ティッシュペーパーでも可)
  • 空き瓶(作業中の髪飾り置き場に使います。花瓶やコップでもいいです)

ガーベラの髪飾り

ガーベラは、茎を1cm程度残してカットします。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

半分の長さに切ったワイヤーを、ガーベラの茎に刺します。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

初めて作る人は、なるべく慎重に刺しましょう。花首に届くくらいまでワイヤーが到達する感じに刺してください。
刺したワイヤーは、茎の切り口から5~7cmくらいのところで切ります。

ガーベラに水を持たせるために、塗らしたコットンを作ります。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

コットンに水を含ませている間、ワイヤーを刺したガーベラは、花瓶や空き瓶に挿しておくといいです。臨時に花を挿せる場所を作っておくと、急にほかの用事をするときに便利です。

塗らしたコットンを、ガーベラの茎に巻きつけます。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

コットンを巻きつけた状態で、花首の方からフローラルテープを巻きはじめ、ワイヤーの端まで巻きます。ワイヤーぴったりでテープを終わらせるのではなく、ワイヤーの下にテープが少しあまるくらいの感じで巻きます。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

↑これで完成。

「臨時置き場」の空き瓶に挿しておきます。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

「時間経過」の解説の記事のために、時計と一緒に撮っています)

 

スーパーレディの髪飾り(ものすごく初心者向けです)

こちらは、ガーベラと違って枝分かれのあるもの数本を束ねて作ります。

私は、スーパーレディは、髪飾りの素材として、ものすごく素人さん向けだと思います。理由は、ほぼ失敗しないと思うからです。
スーパーレディというのは、こういう花なのですが、

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

この花は、簡単にドライフラワーにでき、乾いても色が良く、茎がくたんと曲がったりしません。つまり、水のケアを考えずに作れます。
しかも、水の含有率が少なくて、紙のようにシャラシャラした質感の花なので、触って傷つきやすいような花ではありません。作業に夢中になって、強く握ってしまっても大丈夫です。

では、そんなスーパーレディを使って髪飾りを作ってみましょう。
まず、スーパーレディの葉を取り除き、短く切ります。「葉」というのは、下の画像の、赤丸をつけたような部分ですが、

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

この工程は、素人の方は面倒くさかったら飛ばしてください。面倒でない人は、葉っぱを全部取ったほうがきれいにできます。

葉っぱを取ったら、スーパーレディの花のついた枝先を、好みの長さ(3cm~7cmくらい)に切ります。
下の画像は、少し長めに7cmくらいにしました。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

上のように切り分けた枝を、まずは1本手に持ち、

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

そこに、もう1本足して……

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

さらにもう1本足して……

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

というように、一本ずつ足しながら(それなりに形を作りながら)束にしていき、「このくらいでいいかな」というボリュームになるまで足してください。もしも、「このくらい」が全然分からなかったら、7~10本くらいで一束にしてください。
※「それなりに形を作りながら」と書きましたが、そんなに神経質になり過ぎなくても大丈夫です

↓私は、このくらいで「一束」にしてみました。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

一束にしたら、茎を切りそろえます。緑の茎の部分を、大体1cm~2cm残すくらいの長さで切りそろえてください。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

切りそろえたら、茎の束の真ん中に、半分の長さに切ったワイヤーを芯になるように刺します。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

半分に切った残りのワイヤーで、茎と芯ワイヤーをぐるぐる巻いて束ねます。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

ただぐるぐる巻くだけです。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

ワイヤーを巻いた上から、フローラルテープを巻いていきます。ワイヤーを巻き始めたところより、少し上くらいのところからテープを巻き始めてください。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

ワイヤーぴったりでテープを終わらせるのではなく、ワイヤーの下にテープが少しあまるくらいの感じで巻きます。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

上の画像の花には、一箇所飛び出してしまった枝があります。こういう部分は、後から切れば大丈夫です。
実際に触ってみると分かりますが、ワイヤーやテープを巻くときに夢中になって花を握りつぶしてしまっても、スーパーレディならビクともしません。素人の方でも、安心して作業に集中できます。
また、ガーベラの作り方も見てくださった方は分かると思いますが、ガーベラのときと違い、スーパーレディには「水を含ませたコットン」をつけていません。つまり、水なしで髪飾りパーツにしています。
フラワーの技術書など見ると、髪飾りパーツの作り方としては、どんな花でも「水を持たせよ」と書いてあるのだと思います。しかし、素人さんがスーパーレディのような花を扱うときには、「水無しでOK」と私は思います。一日くらい、ほんの少々の水のあるなしで、スーパーレディの見た目は変わらないです。ウソだと思ったら、水の入った花瓶に入れたスーパーレディと、その辺に水なしで放り出しておいたスーパーレディを、数時間後に見比べてみてください。私が「水無しでOK」という意味が分かると思います。

スーパーレディのパーツは、少しサイズを変えて2つ作ってみました。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

 

美容院に持っていくには

上の二項で作ったようなパーツを持って美容院に行くときには、持ち歩く最中に花を傷つけないように気をつけましょう。

生花髪飾りの作り方(ガーベラとスーパーレディ)

ここで紹介したスーパーレディなら、傷つく心配は不要です。適当に袋にでも入れて持っていけば大丈夫です。ガーベラなどの花は、箱に入れてそっと持っていくか、ボール紙などに茎のところをセロテープで仮留めし、膨らませたビニール袋に入れて持っていくか、いっそガーベラの項で紹介しているような「空き瓶などの臨時置き場」に挿したまま持って行きましょう。

◆この記事で仕立てたガーベラとスーパーレディが、どのくらい持つのかを、こちらの記事で検証しました