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生花コサージュをオーダーする方法

生花をブローチのように作った胸飾り、コサージュを付けたことがありますか?
↓こういうものです。大きさは、大抵手のひらに乗るくらいです。

生花コサージュをオーダーする方法

花屋としてコサージュの注文を受けるときに、
「頼み難いのかな?」
と思ったことが、今までにずいぶんたくさんありました。皆さん、まずどうやって頼んでいいのか分からないように感じました。

でも、基本的にコサージュの発注は難しいものではありません。結婚式や、音楽会、入学式、卒業式などに、生花のアクセサリーを身につけるのはとても素敵です。花屋さんにコサージュを発注する手順を紹介しますので、参考になさってください。思っているより、ずっと簡単です。

 

目次 生花コサージュをオーダーする方法

  1. オーダーのタイミングは?
  2. どこにオーダーする?
  3. どんなコサージュにしたいのか決めている場合は、はっきり申告する
  4. いつ、どこに付けていくのかはっきり申告する
  5. どんな服に付けるのか申告する
  6. コサージュを引き取る
  7. コサージュを付ける

オーダーのタイミングは?

よほど特殊な花を指定するのでなければ、数日前で大丈夫です。花屋さんとお客さんがお互い余裕を持って臨むには、一週間くらいはあると良いです。
もちろん、「明日」とか、「今すぐ」でも大丈夫なのですが、一週間くらいあると、花屋さんは、
「注文のコサージュに良い花を、今日あたり仕入れよう」
という「それ狙い」の仕入れができるのです。

「今すぐ」の場合は、2~3分で作れる、などと考えてはいけません。コサージュとは、生花をテープとワイヤーで固めてブローチ型に仕立てるのです。細かい手先の作業になり、急いでも30分以上はかかると思ってください。

 

どこにオーダーする?

家の近くに、センスも品物も良い花屋さんがあれば、そこに頼むのがベストです。良い花屋さんの心当たりが無いときは、自分の行動範囲内にある花屋さんの中から1軒決めます。
大体、店をパッと見たときに、「このお店、良さそう」と思うお店にするのが良いです。それは、あなたのセンスと響きあう花屋だということだからです。

花屋に入り、
「コサージュをお願いできますか?」
と聞いてみましょう。店員さんが、速やかに内容の聴取を始めたら、その花屋はコサージュの受注に応えうる店ですので、そのお店に頼みましょう。
もし、なんだか要領を得ない答えがあったり、納品日・使用目的・値段・希望花材などの聴取がまったくできない店であったら、そのお店に頼むのは危険です。コサージュの受注に不慣れだったり(受注したことが無いお店かもしれません)、コサージュ作りを「めんどくさい。できれば受けたくない」と考えている店の可能性が高いからです。

しっかりとした態度でオーダーを受けてくれると言ったお店には、まず値段のことを聞いてみましょう。値の付け方は、店によって違います。「〇〇円以上」と決まっていたり、「花代プラス技術料〇〇円」だったりします。納得できなければ、「考えます」と言って、ほかのお店にも聞いてみて、一番良いところに決めましょう。
現在では、2000円台で作ることは非常に難しいです。少なくとも3000円はかかる、くらいの意識で探すのが良いです。

 

どんなコサージュにしたいのか決めている場合は、はっきり申告する

良い花屋さんを決めたら、具体的なデザインの話に入ります。
もしも、
「この花をどうしても使いたい」
と決めているものがあるなら申告しましょう。花によっては、
「無理です」
とか
「仕入れ状況によっては無理です」
と言われるかもしれませんが、花屋さんは可能な限り依頼に応えようとしてくれるはずです。

具体的な花までは決まっていなくとも、「この色で」「こんな感じで」など、自分で決めている要素があれば、細かく申告してください。もしも決めていないのなら、「オール任せ」でもOKです。

 

いつ、どこに付けていくのかはっきり申告する

花屋さんは、「どんな目的で使うのか」と、必ず質問します。それは、よりその場にふさわしいコサージュを作るために必要な情報だからです。
「結婚式のゲストです」「ピアノの発表会です」「大学の謝恩パーティーです」などなど、具体的伝えましょう。

日にちの情報が必要なのは、もちろん納品のためですが、そのときに、「使用当日渡し」なのか、「使用前日渡し」になるのかを、はっきり聴取されます。
注文主は、必ずしも使用する日に引き取りに来られるとは限りません。使用当日、朝5時に出発するのなら、コサージュは前日から渡しておかなければならないからです。(早起きして届けてくれる奇特な花屋さんは普通はいません)前日渡しなら、選ぶ花も変わってくるのです。

 

どんな服に付けるのか申告する

一番良いのは、服の写真を花屋さんに持っていくことです。
写真が無理なら、口頭で説明してください。「色・コサージュを付ける部分の周辺の形・全体のシルエット」が分かる情報は最低限必要です。
例えば、
「色はロイヤルブルー、スクエアネックでパフスリーブに、スカートはフレアのワンピース」
「黒のキャミソールワンピに、シャンパンゴールドのボレロ」
↑これくらいの情報は欲しいです。

 

コサージュを引き取る

良い花屋さんにうまく説明して発注したら、約束の日に取りに行きます。
前日渡しの場合は、家に持って帰って一晩保管するわけですが、良い方法は、「ポリ袋に息を吹き込み、その中にコサージュを入れて口を縛り、冷蔵庫の中へ入れる」です。

 

コサージュを付ける

コサージュには、コサージュピンが添えられています。コサージュピンで、服地にコサージュをとめつけます。(コサージュの留め方はこちらの記事で解説しています→コサージュピン
女性のフォーマルな服は、薄いシルクだったりすると、付けたコサージュが、がくんと下を向いてしまうことがあります。そんなときは、ピンがブラジャーの紐に刺さるようにとめつけましょう。これ、非常に使える技です。これだと、走ったりしたときも、コサージュがぶんぶん振り回されなくて済みます。

【参考】コサージ作成の記事をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ→コサージュを自分で作るなら