花の情報局

遠方に花を贈るには

遠くに住んでいる知人や家族に、花束などの花ギフトを届けたい場合、どうしたら良いのでしょうか。
花屋さんの配達車では届けられない距離になると、方法は下のように、大きく二つに分けられます。

  1. 贈る側の身近の花屋さんに注文し、宅配などで遠方に送ってもらう
  2. 受け取る側の近くの花屋さんに、贈る側から注文を出す

この二つの方法の、メリット・デメリットを考えてみます。

※海外に花を贈る方法は、こちらの記事をどうぞ→海外に花を送る方法は?

 

目次 遠方に花を贈るには

  1. 【1】贈る側の身近の花屋さんに注文し、宅配などで遠方に送ってもらう方法
  2. 【2】受け取る側の近くの花屋さんに、送る側から注文を出す方法
  3. どちらにも、メリット・デメリットがある

贈る側の身近の花屋さんに注文し、宅配などで遠方に送ってもらう方法

この方法のメリットは、自分の花贈りのセンスを最大限に生かせることです。
気に入りの花屋さんがあって、注文主のセンスをよく分かってくれている親しいスタッフさんもいるような花好きさんは、この方法で贈ることを断然おすすめします。

もし、そこまで気に入りの花屋があるわけじゃない、という場合でも、実際に花屋さんの店頭で注文すれば、送る商品を目の前で作ってもらえますし、鉢花を贈る場合でも、何鉢もある中から「これを送ってほしい」と、固体を指定できますので、送り主の意図に忠実なギフトを贈ることができます。
自分自身が選んだお花を見て、受け取った人から
「素敵な花をありがとう」
と言ってもらえる嬉しさは、格別のものがあります。

デメリットとしては、花代のほかに、箱代と送料が別途発生すること、その日のうちのお届けはまず無理なこと、箱詰め輸送のダメージを避けるため、使用できる花が制限されることがある、などです。

使用できる花材の制限とは、例えば、
水揚げの悪いものは使えない、
暑さに弱いものは夏場に送れない、
寒さに弱いものは、真冬の北海道には送れない、
などの理由で発生します。こう書くと不便なようですが、普通の花屋さんは、送りに適した花をうまく選んでくれますので、それほど心配はいりません。

 

受け取る側の近くの花屋さんに、送る側から注文を出す方法

この方式で、最も有名なのが花キューピットです。(参考:花キューピットのしくみはこうなっている)贈り主の依頼が、送り先の近くの花屋さんに飛んで行き、贈り主から離れたところで、商品が製作されます。

また、最近は、ネットにショップを持つ花屋さんが増え、贈り主が遠方の花屋さんのネットショップに注文を入れることも容易になりました。

この方法のメリットは、その日のうちの届けも可能な場合があること箱代と送料がかからない(手数料はかかることもある)こと、送りに時間を費やしない新鮮な花を贈れること、などです。

デメリットは、どんな店のどんな商品が届くか分からないこと。これは、唯一にして、最大のデメリットです。
他のジャンルでも、お店の良し悪しがあるように、花屋さんにも優秀な店、センスが良い店、誠実な店もあれば、そうでない店もあります。
付き合ったこともない遠方の花屋さんが、どんな品物を納品するのか、実際に出向かずに確かめる術はほとんどありません。良心的な仕事をしてくれるはずと、信じるしか無いのです。

ネットショップならば、まだ自分でサイトのセンスを見て「この店が素敵だ」と思ったショップをセレクトできますが、花キューピットでは、お客は「自分がどのお店から注文を出したか」を知っているだけで、先方に納品する花屋さんの店名すら知らされません。花キューピッドを導入していない花屋さんは、大体このことがポリシーに反する、と言う場合が多いのです。これを不安に思う人は、上の項の方法を取る方が、絶対に良いです。
しかし、たとえば花雑誌などに店舗紹介が載っていて、行ったことはないけど絶対にここに頼みたい!という場合や、ギフトを受け取る側の方の贔屓店であると知っている場合は、未知な店でも注文する価値が十分有ると言えます。

 

どちらにも、メリット・デメリットがある

上記の【1】【2】の方法のいずれにも、メリットもデメリットもあります。
ではどちらを選べば良いのかとなると、状況によって使いわけることができれば一番良いです。自分にとって、その時に一番しっくりくる方法を選ぶと良いでしょう。

管理人個人がどうしているかと言うと、私は基本的には、品物を見ずに贈ることはしたくないので、花キューピットやネット花屋は、「それしか選択肢が無い」状況に追い込まれなければ使いません。しかし、他人様に、「花屋の店頭で現物確認を絶対にした方が良い」と言うつもりもありません。
【1】と【2】を自分の天秤に乗せ、が少しでも重く傾いた方を選べば良いのではないでしょうか。