花の情報局

離島に花を届けるには、どんな方法があるのか?

離島に花を送ろうと思ったら、どんな手段があるのかということをまとめています。

離島に住んでいる人や、親しい人が離島在住の人は、経験的に、離島に物を送るノウハウ、送れないものを見分けるノウハウを身に着けていると思いますが、離島とは無縁で生きていると、
「離島に花を届けるのは、花屋に結構断られることがある」
ということさえ意外だったりするものです。
この記事では、花屋の「離島へのお届け」について紹介します。

 

目次 離島に花を贈る

  1. 管理人の勤務した花屋の「離島対応」は……
  2. 花屋ネットワーク(花の配達ネットワーク)で離島に花を届けるとはどういうことか
  3. 離島への花の宅配便送りは、受ける店と受けない店がある
  4. ネット花屋の場合……「お届けできない地域」の明記がある店も、無い店もある
  5. 送料の「離島料金」とは
  6. 花屋の「送り可の離島」
  7. ネットのショッピングモールでは、各店舗によって対応が違う
  8. 各離島の花屋的情報

管理人の勤務した花屋の「離島対応」は……

管理人は、今までに複数の花屋で仕事をしましたが、離島へのお届けについては、一店を除いて、
「花キューピットでお届け可の離島だけ引き受ける」
という方針でした。
例外であった一店は、「応相談」としていて、内容により、「宅配便でのお届け」を店長判断で受けるか断るか決める、ということになっていました。しかし、どちらにしろ、私の勤務中に「離島に届けたい」というお客さんは現れませんでしたので、どんな方法であれ、離島へのお届けの手配をした経験は私はありません。

このような、
「花キューピットなどの花の配達ネットワークで届けるか、宅配便で可能だと判断した場合だけ宅配発送にする」
という受け方は、多くの花屋が採用している、かなりスタンダードな「離島対応」です。

つまり、花の配達ネットワーク(花キューピットやイーフローラのこと)でカバーされておらず、宅配便で届けるのが難しい(主に日数的に難しい)島へのお届けは、断られる可能性が高いということです。

 

花屋ネットワーク(花の配達ネットワーク)で離島に花を届けるとはどういうことか

花キューピットに代表される、花屋ネットワークのシステムは、こちらの記事でも概要を紹介しているのですが→花キューピットの仕組み 要するに、「お届け先の近所の花屋が、品物を作って届ける」という方法を取っています。

花キューピットを例にしますと、東京在住の人が、北海道は利尻島に花を届けたい、という場合には、受付店舗は東京であっても、実際に届け先に出向くのは利尻島の花屋です。利尻島には花キューピットに加盟している花屋があるので(2024年現在)、この注文は成立するのです。

しかし、沖縄の南大東島には、花キューピットの加盟店は存在しません(2024年現在)。なので、「花キューピットで、南大東島に花を送りたい」と花屋で申告しても、それは「不可」なのです。
「花キューピットで、南大東島に花を届ける」こと自体が不可なので、東京の花屋の店頭だろうが、鹿児島の花屋の店頭だろうが、花キューピットで届けることはどこでも等しく「不可」です。

これは、単に「加盟店の有無」の問題なので、今日にも南大東島に花キューピット加盟店が誕生すれば、その時点で「お届け可」になります。
また、花キューピットではない、別の花屋ネットワーク、仮に「Aネットワーク」の加盟店が南大東島にあるとすれば、「Aネットワークならばお届け可」ということです。

 

離島への花の宅配便送りは、受ける店と受けない店がある

花屋ネットワーク以外のお届けとしては、「宅配便で送る」という方法があります。私の勤めた店の例にも書きましたが、この方法だと、離島へのお届けを受ける場合とことわる場合があります。
店により、考え方は異なり、
「例外なく離島は受けない」ところもあれば、
「品質を落とさずに確実に届けられると確信すれば受ける」というところもあります。
 また、
「悪天候が続いたような場合、新鮮な状態でお届けできるとは約束できないが、それを了承するなら承る」
という店もあるかもしれません。

花は生ものなので、届くまでに何日もかかってしまうと、良い状態で到着させることができなくなります。多くの花屋は、大手の宅配会社(ヤマトや佐川のような)から発送していますが、たとえばヤマト運輸のお届け予定日検索でかかる日数を調べてみると、(18:30に入力した結果です)
「東京→南大東島」は、10日後に到着。
「東京→利尻島」は、3日後に到着。
どちらも、花束のお届けと考えると厳しい日数です。

さらにキビシクなるのは、台風が居座って島にアクセスできなくなるような場合で、そうなると、荷物は港で足止めを食うことになります。これはかなり大きなリスクであり、「離島は受けない」とする花屋の判断も一理あるのです。

 

ネット花屋の場合……「お届けできない地域」の明記がある店も、無い店もある

ネット花屋の場合、注文のページか、「利用案内」のページに「お届けできない地域」などの記載があれば、その地域には送ることができません。それを見逃して注文完了してしまったとしても、後にメールか電話で「お届け不可」の連絡が来るはずです。

また、特に「お届けできない地域」の明記が無くても、配送にリスクがあると店が判断した場合、
「お届けに日数がかかるので、この花とこの花は使えない」
「この季節のお届けはお受けできない」
など、個別に連絡が入る場合があり得ます。

離島でなくても、配送に二日以上かかる場所への送りは、基本的に断る店が多いです。

 

送料の「離島料金」とは

離島にだけほかの地域とは別の高い配送料がかかる、ということがあります。
離島にものを送るときに、中継会社をはさむことがあり、そのときには中継するための料金がかかります。中継会社をはさんでの配送を行っている業者であれば、その分が加算された離島料金がかかるということになります。

その一方で、離島料金がかからずに荷物を送れる会社もあります。ヤマトの宅急便や、ゆうパックがそれで、「東京→南大東島」であれば、「東京→沖縄」の一律料金で済みます。

ということは、花屋がどの業者で品物を送るかで、離島への送料は変わるということになりますので、複数の花屋で「お届け先の離島までの送料」をあらかじめ確認し、なるべく安く済むところを選ぶこともできます。(花屋がどの宅配業者を使っているのかを知るには、直接聞いてみる以外に方法が無いかと思いますので、わざわざ聞かずにそれを知るには、ネット花屋の方が便利です)

※参考:花キューピットでは「送る」という作業は発生しませんので、送料も離島料金もかかりません。全国一律の手数料(3,849円以下の商品は660円、3,850円以上の商品は825円 2024年現在)がかかるだけです。

 

花屋の「送り可の離島」

下に、有名花屋・主な花屋ネットワークでの、「どの離島に贈れるのか」を確認するページを紹介します。。

 

花キューピット

花キューピットで花を送れるかどうか、こちらのページで確認できます→配達不能地域一覧
送り先の住所の都道府県を選択し、市町村に含まれる文字で検索をかけると、「送れない地域」がヒットしてきます。(離島以外の「配達不能地域」も確認できます)

この記事を書く際に(2024年現在)、試しに北海道を選択して、「利尻」で検索してみました。すると、「該当するキーワードがありません」と出ましたので、利尻島には配達が可能です。
同時に、沖縄の「南大東」も検索してみたところ、南大東村がヒットしました。つまり、南大東島には配達不可であることが分かりました。

イーフローラ

イーフローラで花を送れるかどうか、こちらのページで確認できます→宅配お届け不可エリア
宅配不可エリアが一覧表になっています。送り先の都道府県の部分を見て確認しましょう。

イイハナ・ドットコム

イイハナ・ドットコムで花を送れるかどうか、こちらのページで確認できます→お届け不可地域
宅配不可なエリアがある都道府県が表になっています。宅配不可エリアの無い都道府県は載っていません。 届け先の都道府県が載っていたら、都道府県名をクリックして、不可地域として記載されていないか確認しましょう。

青山フラワーマーケット

青山フラワーマーケット オンラインショップで花を送れるかどうか、「よくある質問」の、配送できない地域で確認できます。

 

ネットのショッピングモールでは、各店舗によって対応が違う

ネットのショッピングモール、たとえば楽天市場やYahoo!ショッピングでは、「色々な花屋が出店している」ので、離島対応は、各店舗によって異なります。
つまり、楽天市場のA花屋では送れるが、B花屋では送れない、ということがあり得ます。また、A店でもB店でも送れるが、A店の方が1,000円ほども送料が高い、ということもあり得ます。
なので、各店舗に入っていって、

「利用ガイド」
「Q&A」
「送料について」
「お届けについて」

などの説明を見て(注文のページに書いてあることもあります)、自分の希望の離島に送れるのか、送料はいくらかかるのか、などを確認しましょう。
実際に、離島関連の注意書きのあるページを下に挙げてみます。

※離島への配送は、配送業者の状況や季節にも左右されます。「配送可」の商品でも、急遽「不可」になる場合もあり得ます

 

各離島の花屋的情報

各離島へ花を送れるショップの情報、各離島内の花屋情報です。