何度も書いていますように、管理人は、「少人数の家庭で、ある一日の楽しみのために作るハロウィンランタンは、あまり大型のかぼちゃで作っても持て余す可能性大」と思っています。
商売柄、何度も仕事では大きいかぼちゃでランタン作りをしているのですが、上のような考えを持っているもので、自宅でそれを作ろうとは、今まで思ったことがありませんでした。
しかし、一度は経験のために、自分の生活空間の中で作ってみようと思い立ちました。この記事は、そのときの記録です。
↑いわゆるハロウィンかぼちゃを使いました。ブログでこのような記事にしています→ハロウィンかぼちゃ
直径25センチほどのかぼちゃは、一抱えもあるものでした。テレビなどでは、もっともっと大きいハロウィンかぼちゃの映像が出ることもあるので、「25cm程度なら」と感じる人もいるかと思いますが、これが家にやってきたときに、私は「この大きさでマックスだな」と思いました。これ以上大きいものは、少なくとも我が家では扱いきれません。
重さもずっしりと重く、重量は計らなかったのですが、「5キロのお米よりも重い」と感じるくらいでした。
このかぼちゃは、うちまで運んでもらったものなので、私は輸送の苦労をしていません。店頭で買って、手持ちで持って帰ろうと思ったら、結構な労力になります。車で運ぶか、配達してもらうのが現実的かと思います。
大きさ、重さは、負担にもなりますが、行事の飾り物として見たときには、存在感も迫力もあります。これぞ本格派と感じるもので、満足感も大きいです。
使用したものは、以下のようになります。
作成時間は、後片付けを含めて40~50分くらいです。
かぼちゃのどこに顔を作るのか決めます。
きれいな球形に近いかぼちゃならば、これはあまり気を遣わなくて良いのですが、全体の形が歪んでいるかぼちゃは、適当に顔を彫ると、後から「ここじゃない方がよかった」と思う場合があります。
私が使ったかぼちゃにもゆがみがあって(自然のものなので、ゆがみがあるのは普通なことです。悪いことではなく「ご愛敬」と思いましょう)、
上のように、かぼちゃの向きにより、顔を作れる面積の大きさ、顔の上向き・下向きなどが、微妙に異なります。
私は、上の画像で言うと、「長い矢印をひける方の面」に顔を作ることにしました。
下絵は、シンプルな顔を、ごく適当に書きました。私は、水性のマジックで描いていますが、下絵を描いた部分を全部切ってしまうなら、油性ペンで描いても良いです。(できあがりに下絵が残っていても気にしないよ、という人は、どんなものを使って描いてもOK)
凝りたい人は、もっと複雑な、あるいは美的な顔を書いても良いですが、きれいにくりぬくのが大変になります。
下絵にそって顔をくりぬきます。ピクニックシートのようなものを敷くか、かぼちゃをゴミ袋のような大きなビニール袋の中に入れて作業することをお勧めします。私は、かぼちゃがすっぽり入る大きさのゴミ袋の中で作業しました。
くりぬきに使った道具は、果物ナイフです。
安くて小さい果物ナイフですが、顔のくりぬきをするには十分でした。
くりぬく方法は、ただ絵に沿って刃物を入れるだけです。
このときに、皮のとても固いかぼちゃは、力を入れるときに誤ってけがをしないように十分気を付けてください。
反対に、皮がやわらかいかぼちゃは、うっかり切りすぎることがあります。私も、目と目の間がつながってしまったことが一度ありました。うまく力を加減してください。やわらかいかぼちゃも、刃が進みすぎて手を切る可能性がありますので、けがをしないように注意してください。
私は、安全上、この作業は子供さんにはさせない方が良いと思っています。
私はたまたま目からくりぬき始めていますが、
どこでも、やりやすいところから切り始めれば良いです。
一応、私の考えとしては、(私の描いた顔では)直線的で切るのが簡単そうな目や鼻から切って、皮の固さをなんとなく把握して、切ることに少し慣れてから、難しい「口」に挑戦しよう、というつもりでした。
慎重に口を切り始めました。失敗したくないと思っていましたが、もし失敗したら、大きな三日月形の口にしてしまおうとも思っていました。
でもなんとか失敗せずにできました。
顔を作ったら、かぼちゃの中身を空にします。それをするには、かぼちゃのどこかに穴を開けて、中にあるワタや種をかきだすことになります。この穴は、中身を出した後は、中にキャンドルを入れるための口になります。
どこに穴を開けるかは、好みで決めたり、作業しやすい場所をによって決めたりします。
今回私は、かぼちゃの底を開けて、中をくりぬくことにしました。(底がやり難そうだったら、上の、ヘタの部分を切って開けていたと思います)
かぼちゃの底の部分に、果物ナイフで、四角く薄く線を引きました。この線を深く切って、四角い穴を開けることにします。
切り抜いた四角い部分を、スポッと抜きます。
四角い穴から手を入れて、
ワタや種をざっと取り出します。手で取りにくいものは、スプーンか何かでこそげるようにします。
ワタや筋のようなものが、すべてきれいに取れたらベストなのですが、なかなかとれなかったら、切りの良いところでやめにします。(ワタの取りやすさは、品種や大きさによって違うように感じます。今回のかぼちゃは、私が今まで扱ったものの中では、かなり取りにくいほうでした)
参考までに書いておきますが、取り出したワタも種も、基本的にはゴミになります。(種は、種まき用にすることもできます。私は実際に、この種からかぼちゃを育てています→ハロウィンカボチャを育ててみた)
このかぼちゃは大きいですが、皮が厚くて、中のワタが思いのほか少なく、大量のごみにはなりませんでした。
↑取り出したワタと種の量は、だいたい両手一杯分くらいでした。
ワタを取り出した穴を、
もう一度蓋をしておきます。内部にキャンドルを入れるときには、ここから入れます。
ハロウィンかぼちゃが、下のように出来上がりました。
下は、ちょっと別の角度から撮ったものです。
夜を待って、ハロウィンランタンに、灯を入れました。
とても本格的なハロウィンランタンになりました!
こちらのページ→本物のかぼちゃで作ったハロウィンランタンは何日保存できる? に、このランタンは何日このままで耐えられたか、という情報を出しています。