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七夕の笹の葉の飾り方・立て方

前の記事では、七夕の笹の入手方法について書きました。
では、実際に入手したものを、どうやって設置するのか? 飾り方・立て方はどうする? うちにある鋏で切れる? そもそも、笹って水につけるんだっけ?……というようなことに迷っている方は、この記事をご覧ください。

 

目次 七夕の笹の葉の飾り方・立て方

  1. 管理人宅の、屋内に飾った例です
  2. 一般家庭で飾るときに、笹はどうやって立てる?
  3. 笹は、鋏で簡単に切れる
  4. 笹は、水につけなくていい
  5. 笹の処分は簡単

管理人宅の、屋内に飾った例です

まずは、管理人宅で飾った七夕飾りの画像をご覧ください。

七夕の笹の葉の飾り方・立て方

短冊だけの、シンプルな笹の葉飾りにしました。花瓶に挿して、屋内に飾ったものです。

この笹飾りに使った笹は、いけばな花材として入荷したものでして、ブログにアップしています→自分が使った花材事典:笹
丈が150cmくらいの笹を使いました。このくらいの長さがあると、小ぶりながらも「ちゃんとした七夕飾り」の体裁になります。(もっと短い笹で、手軽に楽しんでもいいのですが、「正式感」が薄れ、「簡易版」という印象になります)

では、下の項から、実際に飾る方法を紹介していきます。

 

一般家庭で飾るときに、笹はどうやって立てる?

七夕の笹は、何らかの方法で直立させなければなりません。

屋外に、たとえば庭や玄関先に立てるなら、紐などでくくりつけられる場所を探して、結んでしまうのがいいです。
屋内に立てるなら、上の項の画像のように、大き目の花瓶に挿すのが一番手軽です。花瓶でなくても、傘たてみたいなものでもいいです。要するに、笹をただ挿せば必ず直立するようなものを見つけて利用しましょう(長い笹を使う場合、ペットボトルでは軽いので倒れてしまいます)。花瓶が無いなら、屋外の場合と同様に、笹を結んで立たせられる場所を見つけてください。

 

笹は、鋏で簡単に切れる

入手した笹が長すぎた場合、設置場所の関係などで、少し切り詰めたいと思うこともあります。

笹は、大柄なものを買っても、家庭内にある鋏で簡単に切れます。
笹の茎の太さなど、大体は下の画像くらいです。

七夕の笹の葉の飾り方・立て方

花鋏やガーデニング用鋏が一番切りやすいですが、なければクラフト鋏でも切れます。とにかく、家にある鋏の中で、一番大きいものを出せば切れる、と考えて大丈夫です。

 

笹は、水につけなくていい

笹も植物ですから、水につけたほうがいいんじゃないか?と思う人の方が多いと思います。しかし、七夕の笹飾りにするなら、水は特に必要ありません。

商店街などで、屋外に設置している七夕飾りを見る機会があったら、根元のところをご覧ください。ほとんど、水をやらずに乾いたところに立てています。たまに、水を入れたところに立てているのも見るのですが、どちらかと言うと「水の重量を重しにしている」ような使い方をしています。
つまり、元々七夕の笹を飾るときに、水は要らないのです。「水をやらないとしおれてしまう」と心配することはありません。なぜなら、笹の葉はしおれたりしないのですから。

笹も竹もそうなのですが(笹・竹を含む、イネ科の植物は大概そうなのですが)、これらは元来水あげが悪く、切ってしまうと水につけてもなかなか吸い上げてくれません。なので、水につけたところで、生き生きとした姿は保てないのです。それなら、水につける意味はありません。

もちろん、切った笹をその辺に立てておけば、根から水を吸い上げられずに乾いていきます。乾いても、笹はしっかりとした茎に支えられて、ぐったりと下を向いたりしません。つまり、直立したまま乾くのです。
笹の葉っぱも、切ってしまうと速やかに乾いていきますが、「しおれる」のではなく、「乾く」ので、緑色のまま乾燥するだけです。薔薇や、菊の葉っぱがだめになるときのように、ぐた~っとすることはありません。

下の画像は、乾いた笹ですが、七夕飾りとしては、これは全く普通の姿です。

七夕の笹の葉の飾り方・立て方

葉っぱが、しおれずに「丸まっている」のが分かるでしょうか。

七夕の笹の葉の飾り方・立て方

↑これなら見苦しくありません。むしろ、水を吸わせた方が見苦しくなる可能性があります。下は、管理人宅で実験した「水につけた笹」(左側)と、「水につけなかった笹」(右側)の画像なのですが、

七夕の笹の葉の飾り方・立て方

左右の笹を比べると、左の水についたほうは、生きた緑の色が残っているけど、それが黄色く変わっていきかけています。一方右側は、乾いた色ながら、全体に緑を保っています。左右のうち、一見して「枯れている」と感じるのは、むしろ左側のほうではないでしょうか。
しかも、左の黄色くなってきた葉の方は、葉っぱがパラパラ散るのです。右の笹は、急速に乾くからなのか、そのままかたまって「散る」ということがありません。

私の実験では、水につけると黄色くなるし、散るので掃除が大変、という結果になりました。

 

笹の処分は簡単

七夕笹の処分は簡単です。
上にも項を立てたように、「鋏で簡単に切れる」ので、鋏で切ってゴミ袋に入れ、燃えるゴミの日に出すだけです。

イベントなどで、大量の笹飾りを作った場合には、あるいは業者の手が必要かもしれませんが、家庭で1本笹を立てたくらいなら、処分に困ることにはなりません。