花の情報局

夏休みの自由研究テーマ:工作系……押し花etc

植物で作れるものをいくつか、管理人自身に製作体験があるものも、無いものも、取り混ぜて紹介します。

 

目次 夏休みの自由研究テーマ:工作系……押し花etc

  1. 押し花・押し葉
  2. 葉っぱの写し絵
  3. ドライフラワー・リース
  4. リーフプリント=葉拓
  5. モビール
  6. 苔玉
  7. 「植物で何か作る講座」に出る

押し花・押し葉

押し花・押し葉は、とてもよくある植物系自由研究です。これのやり方を知らない人はあまりいないと思いますが、一応、詳しく作り方を説明しているサイトへのリンクを貼っておきます→押し花の作り方 美しさ、可愛らしさをいつまでも*【押し花】の作り方をまとめたよ♪
管理人自身の押し花の作り方は、こちらに記事があります(だいぶおおらかな作り方です)→管理人の超ゆるい押し花の作り方

上記のリンク先の方法などで、うまく押し花・押し葉が作れましたら、それを自由研究として提出できる体裁に仕立てるわけですが、標本にする場合は、こちらのページなど参考になさってください(さらっとした情報しかないですが)。

工作物に仕立てるなら、カードに貼り付けてグリーティングカードに仕立てるとか、画用紙に貼って押し花絵にするとか(押し花と絵の具彩色の合体絵でも良い)、厚紙に貼ってコースターやしおりを作るとか、うちわを作るとか、紙物に貼り付けるのがよくある方法です。
紙物以外だと、白い花瓶に貼って装飾にしたり、ガラス製品・プラスチック製品(たとえば、鏡、ティッシュケース、ペンケースなど)に貼って装飾することなどができます。

実を言えば、押し花は、きれいな既製品がいくらでも売っているので、自作押し花だけで物足らなくなったときには、既製品を少し混ぜてグレードアップしてしまうことが簡単にできます。それどころか、すべて既製品の押し花素材を使い、「デザインを制作すること」を自由研究のメインにしてしまうというやり方もあります。趣味で押し花絵を作る人たちの多くは、きれいな既製品を入手して額など作るわけで、それは全然「ずるい」ことではありません。ただ、子供の自由研究らしさに欠けるとは思います。


葉っぱの写し絵

葉っぱの写し絵というものも、自由研究ではよくあるテーマです。なので、非常にありきたりな自由研究ではあります。ありきたりになり得た理由は、手軽に形になるからでしょう。
開き直ってありきたりで済ませるもよし、独創的なアイデアや美麗な仕上げで、脱ありきたりを目指すもよしです。

写し絵(フロッタージュ、こすり出しとも言います)などと言うと、特殊な技法のように感じますが、やってみれば何も難しいことはありません。葉っぱの上に紙を置き、その上から鉛筆・色鉛筆・クレヨン・パステルなどでこすり、葉の形や葉脈を浮き上がらせる、というだけのものです。(管理人がいたずらで作った葉っぱの写し絵の画像はこちら→葉っぱの写し絵とは
採集などして入手した葉っぱと、紙と色鉛筆などがあればできます。黒鉛筆や木炭でも、すごく渋い絵ができます。

葉っぱの写し絵は、とても簡単とされています。だからこそ、「ありきたり」なのです。しかし、私自身は、かつてきれいに葉っぱを写し絵にできたと思ったことがありません。
子供の頃に、何度か自由研究にしてみようと思ったことがありましたし、小学校か幼稚園の教室で、みんなでやったこともあるように思うのですが、なんだか絵がガタガタになってしまい、「できることはできるけど、全然きれいじゃない」ような仕上がりの記憶しかありません。あまりにも「きれいじゃない」ので、私はいつも写し絵の自由研究はあきらめ、放任主義の押し花派でした。

今思うと、あれは紙の固さと、色鉛筆の固さと、自分の力加減がうまくかみ合っていなかったのだと思います。
私と同じような不器用な子供さんは、上記の三つの加減をうまく調整できない可能性があると思われますので、できれば、紙も色鉛筆なども複数の種類を用意して(家にあるものの中からでいいです)、そっとこすったり、強めにこすったりと、色々やってみたら良いです。
そして、紙の上に写し取る前に、写し絵をどんな形にして提出するのか考えておきましょう。
デザインを考えて、一枚の絵にするのか、精密に写し取って、まるで標本のように分類した冊子にするのかなど、色々な方法があります。
葉っぱの枚数・種類が少ないなら一枚の絵にして、たくさんの種類が集められるなら分類研究にするとか、葉っぱの入手状況で決めても良いです。

 

ドライフラワー・リース

完全なる工作物で、女の子にお勧めです。女子は、「リース作り」というもの自体に憧れを持っていることがありますから、夏休みの自由研究の機会に、憧れの作業を実体験するのも良いと思います。

ドライフラワー・リースは、作成キットを買ってきてもいいですし(コストがかかりますが)、安いリースベースと、ドライフラワーを買ってきて自分でデザインしても良いし、買ってきたドライフラワーと自分で採集した材料を混ぜて作ってもいいです。もちろん、材料を100%自分で採集してくることができればすばらしいです。



リース作りについては、当サイトの姉妹サイトで、詳しく解説していますので、こちらをご参考に→手作りリースの作例集

また、自分では何も材料を用意せずに本格的なリースを作りたいという方は、「手作りリース講座」みたいなものに出るという方法があります。「夏休み 手作りリース講座」などのキーワードでググッて探してみましょう。

 

リーフプリント=葉拓

魚拓ならぬ「葉拓」、と書けば、大体わかっていただけると思います。葉っぱに絵の具を塗りつけ、それを紙などに押し付けてプリントするものです。
私は、以前にある花の教室のリーフプリント遊びの会に出て、アクリル絵の具でTシャツにプリントしたことがあります。アクリル絵の具だと、洗濯に耐えられるので、私はしばらくそのシャツをパジャマにしていました。

葉を着色して、それを押し付けて色が付くなら、なんだってリーフプリントなので、アクリル絵の具でなくてもいいし、布でなくてもいいです。多分、スタンダードは、「紙に、色々な絵の具で、色々な葉っぱのスタンプを押して、きれいな一枚の絵を作る」ようなものだと思います。
これで栞を作るとか、絵手紙のようなカードに仕立てるとか、それぞれに好きなものを作れば良いと思います。

リーフプリント実際に体験した私の感想を言うと、手軽で相当不器用な人でも格好に出来ると思いました。準備も簡単で、葉っぱは数枚あればOKです。
手間を省きたいなら、葉っぱは一枚しかなくてもできます。100枚の葉っぱを描こうと思えば、一枚の葉っぱを100回押せばいいのですから、「採集が大変」ということはありません。家の中の観葉植物の葉っぱを一枚ちぎってくるだけでも成立します。

 

モビール

自然植物素材だけを使ったモビールです。
一般的にモビールと言うのは、下のようなものですが、

このようなモビール構造を、採集してきた木の枝や、蔓や、木の実、花や穂のドライにしたものと、テグスやワイヤーなどで作ります。

夏休みの自由研究テーマ:工作系……押し花etc

モビールは、意外に使用するパーツが少ないので、バランスを取るのを失敗しなければ、少ない採集物で一点作れます。

 

苔玉

苔玉は、素人にも一から作れます。慣れていないと、形がいびつになったり、留めている紐やテグスがまる見えだったりするかもしれませんが、そのぐらいのほうが手作りらしくて良いくらいでしょう。

材料をそろえて、ネットで作り方の情報を見れば、ほとんどの人に苔玉は製作可能だと思います。しかし、実作したことがある人が身近にいるなら、その人と一緒に作るのが安全策です。苔玉つくりで難しいのは、糸やテグスで巻いてきれいに丸くするところくらいです。(苔玉でホントに難しいのは、製作よりも作った後の「苔玉栽培」のほうです)

苔玉の作り方は、「苔玉 作り方 手軽」などのキーワードで検索するといくらでも指南サイトがあります。それなりに、作り方にバリエーションがありまして、自分に出来そうな方法を案内しているサイトを見つけてみましょう。
作り方により、材料は少しずつ異なりますが、およそ下記のようなものが必要になります。

  • ミズゴケ
  • 表面にまきつける苔
  • 黒糸かテグス
  • 植えつける植物
  • 受け皿

材料を買い揃えるのが面倒なら、苔玉作成キットも売っています。


苔玉製作の講座も、探せばあります。

 

「植物で何か作る講座」に出る

植物を素材に何か作る1日講座というものは、特に夏休みでなくても開催されています(夏休みだと、ふだんより多く開催されています)。そういうものに出て、自由研究のテーマにしてしまいましょう。
このような講座は、公民館・市民会館・カルチャーセンター・植物園・博物館・個人の習い事教室などで開かれています。

このような単発のモノ作り講座には、かなり色々なものがあります。
ガーデニング講座、プリザーブドフラワー講座、押し花講座、草木染め講座、木工講座、リース作成講座、植物画講座、ナチュラル素材(木の実、木の枝など)の工作講座などなど
このような講座のテーマは、誰にでも小奇麗に、しかも手作り感あふれる出来上がりになるものが選定されていることが多いので、きれいな提出物を作れると思います。

 

★工作系以外の自由研究は、こちらでチェック→夏休みの自由研究テーマ