※このページの画像は、「簡単にできるお月見花の例」であり、いけばなの作例ではありません。花瓶と花があれば、誰にでもできる「例」です
前の記事で、「すすきは、あまり短く切り詰めるよりも、多少の長さを残した方がすすきらしく見える」と書きました。
こう書くと、「ある程度立派な花瓶を用意し、すすきを長く挿せということか?」と思われるかもしれません。
しかし、ここでいう「長さを残す」というのは、「絶対値」の話をしているのではありません。あくまでも、バランスの話をしているのです。
なので、小さい花瓶に、短くしたすすきを飾ってもOKです。ただし、花よりもちょっと長めに飛び出させておくほうが、すすきらしさがよく表せる、ということです。
下の画像の花瓶は、高さ15センチほどの小さなものです。
元のすすきは、かなり長いものだったので、相当切ってしまいましたが、花の上に飛び出す長さを確保しました。
このすすきは、たまたま葉を全部取って生けています。もちろん、葉付きで生けても良いです。
上の項の花の、すすきの丈だけ長くしてみます。
花瓶は小さくても、ここまですすきを伸ばせます。どちらかと言うと、上の項の長さよりも、これくらい伸ばしたほうがすすきらしいです。
この記事で使っているすすきは、切り花で買って来たものですが、その辺で切ってきたすすきでも同じように生けられます。次の記事からは、自然に生えていたすすきを生けた例を出します→草刈りで切ったすすきを生ける