母の日の花ギフトは分かりやすい(=決めやすい)けど、父の日の花ギフトはどうしたらよいのか分からない……という場合に参考になる記事です。
まず、大雑把に、どんな形態の商品が父の日用として売れているのかについてですが、私の体感と、私の関係店舗の皆さんの体感とを元に総合的に判断したところ、下のリストのようになりました。(※私と、私の関連店の皆さんの体感=首都圏の「だいたい普通」の情報と考えてください。地方とは異なるかもしれません)
やはり、花束かフラワーアレンジメントが王道です。そして全体的に、なんとなく、飾る手間を心配している気遣いを感じます。
もし、全く何を選んで良いのか分からなければ、花束かフラワーアレンジメントならまず間違いなく、飾る手間をどう考える相手なのかによって、どちらにするのか決めたらどうでしょうか。
「一般的な予算」を言うのは難しいです。かなり人それぞれで、「母の日よりももっと千差万別」と感じます。また、メインのギフトは花ではなくて、花はほんの添え物ということもあるので、「父の日ギフトに皆はいくらかけているのか」は、本当に読めないです。200円のガーベラ1本買っていく人もいれば、数万円の胡蝶蘭鉢を買っていく人もいて、どちらも別に珍しくはないです。
ですが、売れていく商品の値段帯で、一番多いのはどこかと言えば、どうも4,000円台~6,000円台と感じますので、
「なんとなく、5,000円前後でどうだろう?」
という空気があるのかな?と推測できるのかもしれない、と、思います。(断言できないです)
選ばれる花の種類は、昔も今も、ヒマワリがダントツ一位です。次点が、カサブランカのような大型のユリ、か黄バラです。
要するに、「赤やピンクのバラではないものを選ぼう」というような意識が感じられます。力強さや、カッコよさを感じる花がよく選ばれています。
「父の日花ギフト」で画像検索してみると一目で分かりますが、一番よく選ばれるのは黄色です。これは、上の項の「よく選ばれている花1位はヒマワリ」であることが大きな理由の一つです。他の理由としては、やはり、「赤やピンクは女の子の色」という意識があるのだと思います。
ということで黄色がよく選ばれるので、黄色と合わせて映える色として、青系もよく選ばれます。「黄色のヒマワリ×青系の小花」は、父の日花ギフトとしては、最もスタンダードな組み合わせです。ここにも、「男の子は青」の意識があるように思います。
それなら、青一色の花の方が良いのではないかと思うと、「青だけはさびしい」と感じる人が多いらしく、今のところ、あまり歓迎されません。人によっては、青系だけだと「不祝儀の花みたいだ」と言う人もいるので、青一色を贈るなら、相手を選びましょう。
黄色に近いからか、オレンジ色も人気があります。また、年配の方むけだと、紫も一定の人気がありますが、青系と同じ理由で良い顔をしない人がいるので、本当に喜んでもらえるかどうかは慎重に考えましょう。
父の日用ギフト鉢の2大スタンダードは、胡蝶蘭とアジサイです。胡蝶蘭は、ギフトらしいギフトであること、高級感があることなどから選ばれるようです。アジサイは、季節的なものです。アジサイ鉢が一番美しい頃ですので、人の目に留まるのでしょう。以下に、人気父の日鉢物をランキング形式で記してみます。
花の種類など関係なく、ギフト全体のテイストだけで言うと、父の日の場合は、カッコいい系・おしゃれ系・シック系の3系統が人気があります。
これは、贈る人の主観で良いのですが、たとえて言えば、下のようなことです。
↑は、あくまでもたとえなので、「カッコいい」「おしゃれ」「シック」な花ギフトは、ほかにも色々あります。
ここまで書いてきた情報から、父の日花ギフトは、
黄色や青を使い、カッコいい or おしゃれ or シックなテイストにすると、父の日らしい、お父さんに良く似合うギフトができる
ということが分かります。これらの要素を花で作るだけでなく、ラッピングで作ることもできます。例えば、
ラッピングを青系にする、
黄色系にする、
落ち着いた深い色合いにする(例えば濃い茶色や、緑、紫)
リボンの結び方をふわっとさせず、きりっとシャープな変わり結びにする
アレンジメントの容器を、甘さの無いものにする
柄のあるラッピングペーパーを選ぶなら、可愛い花柄やハート柄よりも、ニューズペーパー柄やストライプ柄を選ぶ
というようなやり方です。
花自体は、ピンクのバラであっても、シャープなスクエアのアレンジ容器に挿し、青×白のストライプのリボンを付けるなどすれば、甘すぎない、男性が照れずに受け取れるギフトにもなります。
上記のような花ギフトのほかにも、花屋サイドから見て「父の日によく出るな」と感じるものを挙げてみます。
また、当サイトのアクセスで見ると、母の日、父の日、敬老の日などの前に、こちらの記事→日比谷花壇特製花束「ペタロ・ローザ」 の数字が上昇するので、「有名店の花を注文しようかと考える人が多いのかな?」と感じています。