前の記事で書いたような生花の髪飾りは、意外に素人でも手作りできます。実際の生花髪飾りの作り方(画像あり)と、知っておいて損は無い髪飾り作成上の豆知識を紹介します。
記事トップの画像は、実は和服のヘアです。着物の方まで写すと下のようになります。
使っているのは洋花です。「和装=和花の髪飾り」と決めつけることはありません。
洋装で真っ先に思い浮かぶのは、結婚式の花嫁さんだと思います。
結婚式のゲストの女性にも、生花の髪飾りをつけて出席する方はいます。
美容院を予約するなら、あらかじめ、
「髪飾りは、自分で作った生花の髪飾りを使いたい」
と申告しておくといいです。美容院によっては、
「どういう花を使いますか? どんな大きさにしますか?」
と聞いてくると思いますので、自分の思っているイメージを伝えましょう。
髪飾りを自作するということは、材料になる花を自分で選んで買ってくるということです。良い花を扱っている店で、できれば懇意にしている店で買うといいです。買うときには、髪飾り用だと言えば、あまりにも使用目的からはずれた花を選ぼうとしたときに止めてもらえます。
髪飾りによく使われる花は、前ページにいくつかピックアップしています。
そのほか、花を選ぶときの参考になることを、下にいくつか書いてみます。
実際に作ってみて、「これはダメだ!」と思っても、作り上げて美容院に持っていってみていいと私は思います。美容師さんにも、「これはキビシイ」と言われてしまったらおしまいですが、意外に本人が思っているほどダメでもない場合があります。
美容師さんに見せて、
「なんとかやってみましょう」
と言ってもらえたら、セットに使ってもらいましょう。
素人の方がよく陥る「失敗」は、下のようなものです。
上の1は、美容師さんの力でなんとかなる場合があります。生花の髪飾りの構造は、「ワイヤーで補強した生花に、水分を含んだペーパーを添えて、それらを専用のテープで巻いて固定する」というものなのですが、最悪、テープがすべてはがれたとしても(全部はがれることなど無いとは思いますが)花の茎とワイヤーをピンで固定し、髪の中に入れ込んでしまえば、「髪に花を挿している状態」は作れるのです。
それだと、きっちりテープで手当てした髪飾りよりも、耐久時間が短いかもしれませんが、「一応、できることはできる」のです。美容師さんとしては、最後の手段にうったえることになるので、あまりやりたがらないかもしれませんが、本人が、「耐久性が低くてもいいから、ぜひやってくれ」と言えばセットしてくれる人の方が多いと思います。
2と3は、花の傷み加減によっては、本当に使えないこともあり得るかもしれません。しかし、複数のパーツを作っておけば、全滅にはならないと思います。そして、「一箇所傷つけてしまった」というくらいのダメージなら、美容師さんに見せてみたら、「こちら側は隠して挿します」と言ってもらえるかも知れませんので、早まって捨てないでおきましょう。
上の項にも書きましたが、複数のパーツを作れば、全部使い物にならないことは無いと思います。
しかし、本当に本当の大失敗をして、花をすべてだめにしてしまったら(そんなことはめったに無いと思いますが)、下記のような代替手段があります。
上の項では失敗のことを書きましたが、失敗どころか、大成功させたい、そのためにある程度の手間は惜しまない、と思っているなら、一度リアルなリハーサルをしてみるのが良いです。リハーサルの分の花代もかかってしまいますが、それでもかまわないという方にお勧めします。
花と道具を、本番と同様にそろえ、手抜きしないで、最後まできちんと作ってみましょう。
複数のパーツを作ると、最初のパーツよりも、二番目のパーツの方がうまくできることが分かると思います。三番目はさらにうまく、四番目はもっとうまく作れるはずです。
要するに、髪飾り作りは単純な作業の繰り返しなので、最初の二三回で、急激に作業に慣れることができるのです。なので、一回でも二回でも、経験してみることで確実にうまく作れます。
リハーサル用に作った髪飾りパーツは、活用できるものなら活用させたいところですが、なかなか「髪に付けて外出しよう」というのも難しいと思います。
しかし、もったいないので、小さな花瓶や空き瓶などに、一輪挿しに挿すみたいにして飾ってあげたらどうでしょう。瓶には水を入れずに、パーツだけを入れて部屋に置けば、リアルな「何時間持つのかデータ」を調べることもできます。
◆具体的な作り方の記事は、上の「目次」からご覧ください