※このページにダイレクトにお入りの方は、一応このような前書きというか、前置きをお読みください。
式場プランの料金に入っている「会場装花代」というものは、多くが「メインテーブル装花、ゲストテーブル装花」のみです。つまり、ほかの部分に飾る花、たとえばウエルカムボード装花や、メインバック装花、受付装花などは、オプションで追加することになり、一つ一つお金がかかるのが普通です。
更に、プランに含まれている「メインテーブル装花とゲストテーブル装花」までもグレードアップしたくなると、トータルで、当初の「お見積もり金額」の二倍くらいになることは珍しくありません。人によっては、三倍くらいにもなることもあります。
こだわりを持って、掛けたくてお金を掛ける人はそれでもいいのです。
お金をかけた結果、大きな満足を手に入れた花嫁も、大いに良いと思います。
しかし、
「花にこだわりは全く無し」
「安く済むなら、その方が良い」
「花は削るだけ削りたい」
と思っている人もいることでしょう。
そういう人のために、「さすがに、これはあった方が良いのではないか」と思う装花だけを挙げてみますと、以下のようになります。
上記のものは、ゲストが「何にも無くてサビシイ」と思うレベルのものです。これだけは無いと格好にするのが難しいです。
上記のものに補足すると、キリスト教式のチャペルでの挙式では、チェアフラワーが無いと、なにかガランとして見えます。
無いと違和感が生まれる可能性があるような花は、突き詰めればこのくらいです。しかし、現実には、「最低限」の装花でよしとする花嫁は、そうはいません。
上記の「最低限」以外には何があるのか、その中で、自分の式にも絶対に欲しいものは何か、必要ないものは何かを見極めましょう。見極めるには、やはり花嫁が、「こんな結婚式がいい」というイメージと方針をしっかり持っていることです。
欲しいものには手を伸ばし、欲しくないものはすすめられても断るには、「ブレない何か」を持っていることが強みになります。
上記の、「最低限(メインテーブル・ゲストテーブル・ケーキ周り・教会ならチェアフラワー)」のもの以外には、会場装花には一般的に下のようなものがあります。
上記以外の場所にも花を飾れる会場はありますし、花嫁のオリジナルアイデアで、いくらでも花飾りは導入できます。上記のものは、あくまでも「一般的なもの」です。
上にも書きましたが、式場が用意している「プラン」の会場装花の値段には、メインテーブルとゲストテーブルの花だけしか入っていないことが多いです。式場が出してきた見積もりの内容をよく見て、花が足りないと思ったら追加しましょう。
また、プランに含まれる「装花」は、
「……ちょっとさびしくないか?」
と思うくらいの花である場合が多く、グレードアップする人が多いです。むしろ、現実的にはグレードアップする人の方が多いくらいです。花のグレードをしっかりチェックし、本番でがっかりしないようにしましょう。
式場提携の花屋だと、黙っていると相談も無しに、勝手に花の色も形も決められてしまうことがあります。式場の係りが、装花についてグレードの話しかしないのであれば、
「こちらの判断で、よきように入れます」
という方向で進められていると思ってください。
式場提携の花屋は、会場を知り尽くしていますので、勝手に自分たちの裁量で動けてしまうのです。自分たちの都合を、花嫁の思いよりも優先しようと思ったら、それもできるのです。
自分の式のテイストにマッチした装花を飾りたい花嫁は、ぜひとも装花の内容に口を出してください。
「こんな路線がいいです」
「式のテーマがこれなので、花もそれに合わせたい」
など、自分のゆずりたくない部分をきちんと主張しましょう。花嫁の主張がすべて通るとは限らず、妥協点を見つける話し合いになるかもしれませんが、それでも納得して注文したいものです。
注文の際に、花の品種など細かいことを指定すると、花代が高くなるばかりなので、はずして欲しくない「テーマ」や「色」などをつたえ、あとは「季節のものでおまかせ」という頼み方をすると、もっとも金額を抑えられます。
会場装花は、楽に頼もうと思うなら、素直に会場提携の花屋に依頼するのがいいです。会場提携の花屋なら、何をどうしたら会場が映えるか、また、一番合理的な飾り方は何かなど、「場」について熟知しています。それに、結婚式場の提携花屋なら、ウエディングフラワーの経験値は町の花屋の何百倍も何千倍も積んでいますので、仕事をこなす安定感が違います。
気をつけた方がいいのは、
「コーディネーターさんと提携花屋さんがみっちり相談して、最高のデザインを作ってくれるのだろう」
と思い込んで、花嫁自身は何も花屋にアピールせずに済ますことです。
花嫁が希望を主張しないと、花屋の都合ですべては決まります。せっかく、コーディネーターさんに伝えた「会場演出のコンセプト」は、黙っていたら花屋には伝わらないと思うべきです。伝えてくれるコーディネーターさんもいるとは思いますが、当然伝わるとは思わない方が良いです!
言わないで済ませたら、当日、花嫁の思いと違うテイストの花が来ても、もうどうにもなりません(「聞いてません、すみません」で済まされるでしょう)。
花嫁は「ちょっとしつこいかな」くらいに思いを伝えたほうがいいです。後悔したくなければ、主張しましょう。
※会場が「外部業者の装花禁止」でないことを事前に確認してから発注しましょう
会場外部の花屋に装花を頼むと、花屋は会場の広ささえ知らないのですから、必ず装花を作るための情報を欲しがります。
外部の花屋にも、式や会場に特定のテーマがあれば必ず伝えてください。花の品種など、細かいことを指定すると、花代が高くなるばかりなので、はずして欲しくない「テーマ」や「色」などをつたえ、あとは「季節のものでおまかせ」という頼み方をすると、一番金額を抑えられます。その際に、「こういうものだけは嫌だ」という情報も伝えておくといいです。そして花嫁が、
「自分の言っている希望を、きちんとわかってくれているのだろうか」
と疑問に思うことがあったら、何度でも相手花屋に確認し、互いの理解に相違が無いことを確かめましょう。
実際の発注に際しては、提携花屋よりも細かい伝達事項が必要になります。式場の段取りのことを、花屋は一切知らないのですから、以下のようなことを伝えましょう。
外部の花屋に頼むことは、会場提携花屋に頼むよりも面倒なものです。
しかし、町の花屋なら、ホテルや高級式場の提携花屋よりも安くできることもあります。それが花嫁の好みが完全に分かっている花屋であれば、より花嫁らしい花が飾れる可能性が高くなります。
また、「どうしても、この花屋にたのみたい」という、あこがれの花屋があるなら、そこに発注して夢をかなえるのも幸せなことでしょう。
外部花屋に頼むときも、本番の直前に一本電話を入れ、最終確認をした方が安全です。近くの花屋なら、直接出向いて、一言「よろしく」と言うのも良いでしょう。出向くのが式の前日なら、入荷した花を見せてくれるかもしれません。
会場の各場所の装花の詳しい情報は、以下の各ページでご覧ください。