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この記事では、簡単ながら「1,500円のお正月束」を鉢に生けてみることにします。深く考えず、手軽に正月花を生けたい方は、どうぞご参考に。
家に水盤は無いが、少し深さのある器なら持っている、という方も参考になさってください。
水盤のページと同様、最初に3点前置きをさせてください。
今回は、下のような鉢を使ってみました。
このくらいの器なら、一つくらい持っているという人もいるでしょう。「押入れの奥にあったかも」という人も多いかもしれません。特にいけばななど習っていない方は、普段はなかなかこのような「鉢」に生ける機会も無いかもしれませんので、ものは試しと思って、1回生けてみてはどうでしょう。
鉢や水盤は、ありきたりに生けても、「一輪挿しにしか花を生けたことがありません」という人から見ると、何やら本格派に見えますので、たまには「本格派のフリ」でもして楽しんでみても良いではありませんか。
実際に生けてみたのが、下の画像になります。甚だしく「ありきたり」ですが、飾れる花にはなっていると思います。
実は、この花は、水盤のページの水盤から、花材が刺さったままの剣山を取り出し、鉢にそのまま移植しただけのものです。鉢だと、口元の高さが水盤よりも高いので、それにあわせて一番低い位置の菊を多少手直ししています。手直しと言っても、「ちょっと立たせた」程度のことですので、基本的には水盤に生ける要領を、そのまま鉢でも実践できるということになります。なので、「生けるポイント」は、水盤のページのものと同様になります。
素人の方が生けることを考えると、水盤よりも、多少深さのある鉢の方が、生け易いかもしれません。理由には、以下のようなものがあります。