※普段は花バサミを持つことも無いような、まったくの素人さん向けの記事です。そこそこ自力で生けられる方には物足りないです! 正月花を生けようと思っても、何から手を付けていいか分からない方は、どうぞご参考に
前の記事からご覧ください。目次も前記事にあります。
メインの枝を、ただまっすぐに立ててみます。
これだけでも、「お正月花の雰囲気」が出始めています。花を生けることに自信が無い人は、松の扱いはこれで十分ではないでしょうか。「ただただ直立させる」ことに飽き足りない何かを感じ始めてから、もっと別の、自分の好きな生け方を模索すればいいと思います。
※剣山は、真ん中ではなく左奥に置いていますが、好きなところに置いていいです。(参照:剣山の使い方)
松がまだ三本残っていますので、それも生けていきます。
残っている松の中の、一番しっかりしたものを、左の方に入れてみます。
左に入れた理由は、右手には比較的主張の大きい脇枝が、ぐっと出てきていたからです。
三本めは、右に入れました。(なんとなく、二本目を左に入れたので今度は右に入れてみよう、というくらいの考えです。深く考えてはいません)
正確に言うと、右前に入れました。高さを抑えて、ぐっと前に出してきた理由は、剣山を左奥に入れたために、水盤の手前がポカーンとがら空きになりそうだったからです。
このように、三本入れてきて、何となく出来上がりの骨格が想像できるようになってきました。しかし、これで何かが決定されたわけではありませんので、
「何かあったら、後からいくらでも抜いてリカバリできる」
のだと思い、気楽に挿していってください。(オアシスに挿している場合は、松のようなしっかりした枝をやたらに挿し直していると穴だらけになってしまいます)
最後に、一番小さな松が残りました。小さいので、あまりこれを入れても骨格に変化はありません。なので、単なる「にぎやかし」として、一番空いているスペースに入れます。
一番空いているスペースというのは、この場合、どまんなかでした。
入れたことが分からないくらいの小さい枝ですが、これでも役には立ちます。
ど真ん中に入れると、「後で花を入れるときに邪魔になるのでは」と思われるかもしれませんが、こんな小さいものは、何の邪魔にもなりません。また、本当に邪魔になるようであれば、ちょちょっと脇に寄せるなどしてしまえばいいのです。
松を入れるのはここで終わりです。次ページからは、いよいよ花を入れていきます。
このように、松は松で、最初に入れてしまうのが、手順としてはすっきりしてやりやすいと思います。少なくとも、「骨格を決める枝」は、最初にささっと入れるのが良いです。
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