※普段は花バサミを持つことも無いような、まったくの素人の方向けの記事です。そこそこ自力で生けられる方には有益情報は多分無いです
※ひな祭りの花を生けようと思っても、何から手を付けていいか分からない方は、どうぞご参考に
この記事では、誰でも簡単に、それらしく生けられるタイプのひな祭りの花の作成画像を公開しています。難しい技術はまったく使っていませんので、生け慣れない人でも真似できます。(それどころか、多くの人が、この記事の画像よりもうまく生けられるはずです)
どうぞ、必要なところだけ参考になさってください。下は、完成画像(2種類)です。
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今回使用する器は、もっともありきたりなタイプの、ただの黒い水盤です。
いけばな経験がある人の居る家(あるいは、居た家)には、この手の水盤が押入れに入っていることは珍しくありません。せっかくあるなら、お正月やひな祭りのようなイベントのときに活用してみましょう。
家に水盤があるなら、剣山もあるはずです。剣山は、手元にある一番大きいものを使うことをお勧めします。
※大きい剣山の方が、なれない人には扱いやすいです。素人の方向けの剣山の使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています→剣山の使い方
※素人の方向けの、「簡単にいけばなっぽく生けられる方法」は、こちらで解説しています→素人くさい花の生け方から卒業する簡単な方法
使用した花材は、以下のものです。
桃は、こちらの記事で使っているものと一緒です。同記事の中で、桃を扱うときの注意点も解説しています。
花材の総額は、大体1,500~1,700円の間だと思います(花屋さんの提供花材なので、正確にはわかりません)。
花ものは、二種類、各一本ずつです。二種類とも、一本から枝分かれしているタイプの花でした。
器の中に、剣山を置きます。
どこに置いてもいいのですが、今回は下の画像のように置きました。
花器の正面から見ると、左の奥に置きました。ココに置いた理由は、特にありません。なんとなくです。そして、絶対に左奥に置いたまま生けようとも思っていません。剣山は、生けている途中に動かせるので、「まあとりあえず」な気持ちで置きました。
いけばな無経験の人は、剣山を真ん中に置きたくなるかもしれません。そう思ったら、真ん中に置いて大丈夫です。しかし、上に書いたように、「剣山はいつでも動かせる」ということを覚えておいてください。
もしも、生けている最中に、「なんだかカッコよくない」と思ったら、剣山を右か左に寄せてみてください。そうすると、不思議に「キリっ」とすることがあります。剣山は、どこかの隅に寄っているほうが、生けやすいことが多いのです。
あと、余計な情報ですが、画像の剣山は「黒剣山」です。普通の剣山を、スプレーペンキで真っ黒に着色したものです。今回は、黒い器を使うので、剣山も黒剣山にしました。器と同じ色の剣山は、水を張ったときに器の色に溶け込み、カメレオンみたいに見えなくなります。
器と剣山の用意ができたら、とりあえずどれでもいいから桃を1本取って、剣山にまっすぐ立ててみます。
垂直に挿そうと思ったけど、ちょっと傾きました。でもこれでいいです。立ってればいいや、くらいの気持ちで続けます。(剣山に枝が刺さらない!という人は、こちらをご参考に→枝を剣山に挿すときには)
桃が何本かあるときに、各枝の大きさがあまりにも違う場合は、「まずは一番大きい枝を立てる」でいいです。今回私が使った桃は、それほど差が無い枝だったので、「どれでもいいから1本挿す」にしました。
完全な素人の人は、1本挿した時点で「おかしいかな?」とか悩むことは無いです。そんなことは、超こだわりのある専門家にお任せしましょう。それよりも、さくさく進んでいくほうが、結局は早く楽しく生けられます。
桃を切る場合、私はなんとなくの感覚で切ってしまいますが、目安が無いと切れない人は、「水盤の直径の二倍くらい」の長さで切ってみると扱いやすくなります。また、何本もの枝を切る場合、全部を同じ長さにしない方がいけばな的にはやりやすくなります。わざと、長さにバラツキを作ると良いです。
とりあえず、桃を全部挿してしまいました。
ごく適当に入れました。なんとなくで挿していけばいいですが、「こういう手順で」というガイドがほしい人のために言いますと、
「最初に挿した枝の左に1本挿し、右にも1本挿し、前にも1本挿し、さらに左に1本挿し、右に1本、前に1本……」
というのを繰り返せば、左右に広がりのある形が勝手にできます。
挿した桃は、「これは絶対にヘンだ」となったら後でいつでも抜けるので、多少気に入らなくてもとりあえずどんどん入れていきます。
今回は、メインの花はスプレーバラ1本しか使いません。スプレーバラには枝分かれがあるので、枝をいくつかに切り分けることにしました。
スプレーバラは、枝の広がりによっては、「切らずにそのまま真ん中に挿す」でイケることもあります。しかし、今回のスプレーバラは、切り分けないと花が一箇所に固まりすぎると思ったので、下のようにカットしました。
↑一本に花が7個付いていたスプレーバラの、下の枝から3本を切り取りました。
切り分けたスプレーバラのうち、花が4つ付いている枝を、まずはそのまま剣山のど真ん中に挿しました。
桃とバラが一部かぶってる、と思ったので、バラを2~3cm切りました。
↑少し短くしたので、桃とバラがかぶらなくなりました。
このスプレーバラは、最初の長さより、かなり短く切っています。
慣れない人は、花も枝も、なかなか短く切り詰めることができないものです。でも、このくらいまで切って大丈夫ですので、安心して切ってください。
この感じで、残りのスプレーバラも剣山に挿します。ここまできたら、もうかなり適当に挿して大丈夫です。真ん中を、4つも花が付いたスプレーバラがバッチリおさえていますので、その周囲に適当に配置してください。(私も、相当いい加減に挿しています。その程度で大丈夫です!)
メインの花が入ったので、後は足元を固めます。
レースフラワーを短く切って、黄色いバラの花よりも下のゾーンをカバーします。
私としては、上の画像は「レースフラワー入れすぎ」です。もう少し刈り込みたいところです。が、慣れない人向けの記事なので、このままで良しとしてしまいました。刈り込んで微調整などは、余裕のある人だけがすればいいのです。
画像のように、レースフラワーを低く入れているのは、とかく素人の人の花は、下の方がスカスカになるからです。水盤の花は、下に厚みを付けると、勝手に「安定・落ち着き」が出ます。
水盤の花で、あえて下をスカスカにして、立ち上がる枝の美しさを見せるようなスタイルもありますが、それは、基礎的生け方をマスターした人でないと難しいことが多いです。
上の項で生けた花の、レースフラワーをスイートピーに変えてみました。
こちらの方がスッキリしています。スイートピーは、バラに混ぜ込むような感じで入れてみました。